出水市のツル渡来地へやって来た。

出水市ツル観察センターで受付。
東干拓まで行くならば、普通車料金1000円が必要である。

種類別ではナベヅルがおよそ9割、続いてマナヅルとなっており、
その他の種類に関しては、一年分の運を使い果たさない限り、見つける事は困難だ。

羽数調査の通り、田んぼにいる殆どがナベヅルである。
だが、よく見るとマナヅルもポツンポツンと。

この中に、カナダヅルかクロヅルか、もしかしてソデグロヅルがいたりして。

目から光線が出るくらい凝視するも、見つけることは出来なかった。






観察センターに、ソデグロヅルの写真パネルが展示されている。
「出水に来ているのは1羽だけよね。これ、今年の写真ですか?」(私)
「そうです、そうです。」(係員)

「ソデグロヅルがいるのは、東干拓じゃないですかね。」(係員)
「東干拓ですか。行ってみます。」(私)

てな訳で東干拓である。
黒いシートより先は進入禁止だ。
付け加えると、
黒シート→広い草地→広い調整池、そしてその奥の広大な田んぼにツルがいる。

そんな訳で、絶望的に遠いのだ。
誰かにコブラツイストをかけたくなるほど遠いのだ。
ソデグロがいたとしても、そもそもが見えないのだ。
その時、
水面に向かってダイブする猛禽が!

あれは・・・ミサゴ?
何度も言うが、調整池でも十分遠い。
しかもダイブした水面は、ここからは死角である。
どうなったのか、丸っきり様子が分らない。
果たして、捕獲に成功したのか?

どうやら、失敗したようだ。
ミサゴと思しき猛禽は、そのまま海の方へ去って行ってしまった。
やれやれ残念と腰を下ろす私達。

昼ご飯を食べたら移動である。
途中の水路に、白い鳥の姿が見えた。

あら、ヘラサギだ。
クロツラも1羽混じってるやん。

今シーズン初のヘラサギは、出水で見る事となった。

観察センターまで戻ってきた。

「ほら、そこ。」
「おやまあ。」
家内が気づいた時は、3mもない距離だ。
それなのに、身じろぎもしない百舌鳥。
パシャ








今年も国内最大の鶴の飛来地は賑やかである。
来期こそは、希少種をファインダーに収めたいものだ。