起き抜けに公園に行ってみた。
公園の主のアオサギ先輩と、
白鳥ティックに挨拶を済ませたら、あとはポイントで待つだけだ。
ほら来た。
下嘴にほんのりと赤色が見える。
雌かな?
何度も池を覗き込むも、中々ダイビング決行には至らない。
魚探しに手間取ってるようだ。
お、飛ぶか?
飛ぶんだな。
よしわかった。飛べ!
こっちは準備万端だ。
・・・て、飛ばないのかよ!
ここまで10数分。
一脚に付けたカメラに顔をくっつけ、前傾姿勢でシャッターに指を置きっぱなしだ。
いい加減腰が痛くなった。
ふー、ヤレヤレ
体を起こし、腰ポンポンをしていると、
見計らったように、カワ子(今、名前をつけた)ダーイブ!
てめえ、この野郎!
わざとだな、わざとだろう。
慌てて、水面から戻ってきたカワ子(ホントに雌なのか?)にカメラを向け直す。
お、魚咥えてるじゃん。
やったね。
モグ
ゴッ
ックン
よかったな、カワ子。
じゃあな、またな。