曇天の空の下、久しぶりに明星山へ。
明星山までは、高良川沿いを行く。
高良川は、いつのまにやら春の装いとなっている。
正面の山影が明星山である。
桜桃は早くも開花。
小一時間も歩くと、明星山取付きに到着する。
この日のコースは炭焼きコースを選択。
明星山の肩まで延々と続く木段。
誰とも会わない。
山中から聞こえてくる音といえば、時折聞こえる鳥のさえずり以外は、私の荒い息と、地面を踏みしめる音ぐらいである。
頂上手前の明星平に到着。
河津桜が見頃を迎えていた。
明星平から頂上にかけては、この山の愛好家達によって、河津桜を始め、
久留米つつじや白山木、他にも色んな木々や草花が植栽されている。
異論はあろうかと思うが、この際、固い事は言いっこなしだ。
山頂到着。
このブランコも明星山愛好家の手に依るもの。
そんな熱心なファンに支えられているにもかかわらず、この山の人気の無さはどうだ。
この日も、山登り開始から下山まで、誰一人として、山中で出会わなかった。
すぐ隣の高良山なんか、山登りの人々が、毎日引きも切らないと言うのに。
なんて、
かくいう私も、10対1の比率で高良山だが。
登山口まで降りてきた。
いつの間にか雲が取れ、青空に変わっている。
風にそよぐホトケノザ。
今年初、ムラサキケマンも。
再び高良川を行く。
寒緋桜も満開である。
いつもなら高良川南岸を歩く事が多いのだが、どういう訳かこの日は、途中から北岸を歩いた。
すると・・・
陸軍とだけ刻まれた石標が目に飛び込んできた。
ウヒャー!である。
どうして今まで気づかなかったんだろう。
ここから直線距離で1km程先には、旧陸軍墓地がある。
この事から推察するに、恐らく、陸軍用地の境界を示す標識ではなかろうか。
これまで数年に亘る高良川散歩の中で、最大の発見である。
冬の間、土手を彩ってきた水仙は、そろそろ店じまいかな。
ダイコンの花。
桜桃に河津桜、寒緋桜。
菜の花にダイコンの花。
春はすぐそこまで来ている。