福岡県地方では、うろつく事を『そうつく』と言う。
発音は、『ソーツク』が正しい。
もう一つ付け足すと、田んぼに囲まれた場所は、『田ん中』である。
ここでやっと、今回のタイトルに辿り着く。
「雨が降り出す前に、佐賀の田ん中ば、そーつきまわってみるか。」
「おう。」
最初は白石町である。
見晴るかす蓮根畑をそーつきまわり、なんとか目的の物を探し出すことに成功。
「蓮根畑ば見てたら、白石蓮根食いたくなったにゃ。」
「すぐ近くに道の駅あるじゃん。」
白石蓮根ゲットー!
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東与賀ビジターセンター。
ここにはコアジサシの人口営巣地があった筈である。
職員に尋ねてみると、
「ごめんなさい。うちでは作ってくれなかったんですよ。」
「あらまあ。そうですか。」
「でも、すぐ近くの諸富に営巣地がありますよ。地図を差し上げましょうか?」
「あ、お願いします!」
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諸富の広い広い田ん中から、貰った地図を頼りに、営巣地を探す私達。
「あ、あそこじゃない?」
いた!
コアジサシだ。
ざっと見たところ、10羽近くはいそうだ。
とは言え、私のへなちょこレンズでは遠すぎである。
例によって、最大ズームで撮った画像を、更にパソコンで拡大している。
不明瞭な点は、割り引いてご覧頂たい。
「雛よ。ほら、あそこ。」
「ほんなこつ(本当だ)!可愛かにゃあ。」
因みに後方に写っているのは、コアジサシのフィギュアである。
営巣地に土管と共に、無数に置かれている。
どれが本物のコアジサシか、最初は随分戸惑った。
こちらは月齢が違う雛のようだ。
産毛がなんとも『赤ちゃん』である。
コチドリもいた。
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白石原湿原(佐賀市久保泉町)
初めて訪れる。
珍しい蜻蛉が多いらしいのだが・・・
コシアキトンボ
ハグロトンボ
この木道の先で、スズメバチと遭遇!
そっと後ずさりしてその場を逃れる。
おまけに、雨がポツポツと降り出してきた。
「そーつきまわって腹も減った。帰るぞ。」