花見は好きだが、夜桜見物はまれである。
何故か。
答えは、その時間が大事な晩酌の時間だからだ。
実に単純な理由である。
「バッテン今年ぐらい、桜のライトアップば見てみるか。」(私)
「飲むなよ!」(家内)
一滴の酒も飲まずに、やって来たのがここだ。
《浅井の一本桜》
毎年欠かさずに訪れている。
久留米山本町にある山桜の名木である。
駐車場側から、
パシャリ
池まで登ってきた。
そろそろ日没時刻である。
撮影スポットには、既にビッシリと三脚が並んでいる。
「今日が一番の見頃ばい。」
「ほんなごつ。」
そんな声がギャラリーから聞こえてくる。
18時45分
「あと5分でライトアップしまーす。」
そんなアナウンスが聞こえてきた。
18時50分
点灯だ。
水鏡に写る一本桜。
僅かばかりの散り桜。
心細げに身を寄せる。
19時5分
19時15分
ドップリと暮れてきた。
レンズを下に向けると・・・
当然の事ながら、スマホに映る画像は、全て同じアングルである。
駐車場へと戻る人影。
さあ、とっとと帰ろう。
晩酌だ!