「ふー、食った食った。」
太刀天丼に舌鼓を打ち、お腹をポンポンと2回ほど叩いたら、出発である。
案内に従い田んぼ道を進むと、ツル観察センターの建物が見えてくる。
これって、誰かが何人かで、カウントしてるんだよね。
それも種別を分けて。
約1万7千羽の中から、一匹のソデグロヅルを見い出す眼力とは、いったい・・・
しかも、ソデグロヅルの特徴である羽先の黒は、羽を広げた時しか分からないと言うではないか。
最早、人間業ではない。
さぞかしベテランの方々が、カウントしてらっしゃるに違いない。
と、思うではないか。
それが何と、地元中学のツルクラブの生徒達が数えてるんだとか。
早朝にツルのねぐらに近づき、驚かさないよう地道に数えているらしい。
ドヒャー!である。
広大なこの風景の中で、思い思いに餌をついばむツルの群れ。
ナベヅル
出水のツルの90%以上がこれである。
マナヅル
次に多いのがこの種。
クロヅル?
・・・と思いたい。
なんせ、16840分の8の中の1羽なんだもん。
他のツルは、残念ながら私らの観察眼では、見つける事はできなかった。
中学生の爪の垢と、ヘソの胡麻を併せて、煎じて飲ませて貰いたいものだ。
この畦道は、ツル達の目抜き通りらしい。
大した賑わいである。
「お前、サギじゃろ?」(ナベヅル)
「いえ、ツルですけど(汗)」(アオサギ)
そう言い張る、アオサギの声が聞こえてきそうだ。
向こう方では、何かいざこざがあってるようだ。
マナヅル同士が、体をぶつけ合っている。
首が茶色っぽいのは、ナベヅルの雛のようだ。
ついでに、田んぼの雀なども。
ハクセキレイ
タシギ
この時期に出水に来たのは、30数年ぶりである。
その時と比べ、かなり数が増えている印象だ。
思いついて、よかった!