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おいしい酒を紹介できたら良いな!

お酒のお供Y・・・150

2015-05-09 13:36:31 | 日記
  
青菜

暑い夏の盛りに植木屋の八五郎が、ご隠居の家で植木の手入れをしていた。

仕事ぶりを見ていたご隠居が、「精が出ますな。ま、一服しては」と

声をかけた。縁側に座って、世間話をしているうちに、ご隠居が

「植木屋さん、ご酒はおあがりか」と聞く。

酒に目のない八五郎、早速、ごちそうになる。

「ずいぶん、よく冷えた酒で」

「いや、とくに冷えたのをお出ししたわけではない。日向で働いていたからでしょう」

次に出てきたのが氷でよく冷やしたコイの洗い。

気配りに感心しながら、これもごちそうになる。

「植木屋さん。あなた、菜はお好きか」

「喜んでちょうだいします」

ご隠居が「奥や、奥や」と声をかけると「はーい」と奥さんが次の間から顔を出す。

「奥や、植木屋さんが菜を食したいと申される。菜をこれへ」

「旦那さま、鞍馬から牛若丸がいでまして、その名を九郎判官」

「そうか、では義経にしておけ」

八五郎は誰かきたのかと勘違い。そうではないとご隠居さんが説明してくれた。

お客の前で、ごちそうするものがないというのはみっともない。そこで夫婦で

符丁を決めた。”菜を食らう”が”名を九郎判官”、

”義経”が”よしましょう”という意味だという。

すっかり納得した八五郎、自分の家でもためしたくなり、大急ぎで家に帰ると、

いやがる女房をむりやり説き伏せ、次の間がないから押入れに女房を閉じこめて実演にかかる。

通りかかった友達を家に引き入れ、「ときに植木屋さん、ご酒はおあがりか」

「植木屋はてめえだろ」と、大騒ぎ。それでもなんとか熱燗を飲ませ、

コイの洗いは出せないから、イワシの塩焼きを食べさせ、いよいよクライマックス。

「ときに植木屋さん。あなた菜はお好きか」。

「でぇー嫌いだね」。

「そんな事言わないで、頼むから好きと言ってくれ」と八五郎、哀願して好きと言わせ、

「奥や、奥や」

「はあぃー」と、押し入れから汗びっしょり、息もたえだえの女房が出てきた。

それにはかまわず、「奥や、植木屋さんが菜を食したいと申される。菜をこれへ」

「旦那さま、鞍馬から牛若丸がいでまして、その名を九郎判官義経」

しまいまで言われてしまった八五郎、「うーん、弁慶にしておけ」



                              立川志の輔   古典落語100席引用


嫌いなやつを好きになるっていっても本当に嫌いなものは嫌いだと思うなぁ| ゜Д゜| ノ イカガナモノカ

生理的に・・・・・・Σd(゜∀゜d)イカス!

張り詰めた心を癒やすのは幸福なお笑いでっす(_´Д`) アイーン




はかせ~、もらるってなんなんですかー。日常のモラルをブチヤブル焼酎そら・あかね