楽しい酒 良い酒 おいしい酒

酒を飲むなら、いい酒を飲みたいものです。

おいしい酒を紹介できたら良いな!

お酒のお供Y・・・161

2015-05-26 14:57:49 | 日記



混沌



芸術的な物の見方は色で表現されたり、表面で伺うことしかできないものが

ほとんどなわけで、作者に真意をつきとめなければ解らないこともあります。

自己の都合のいいように解釈することが芸術なのか、真相を知ることが芸術なのか。。

芸術の世界はカオスです。絵心はカオスです。人物を知るにはかおっす。

その扉をコンっトンっと叩くわけではありませんが、美術館へ行ってみてはどうでしょう。




おいしいお酒、どうでしょう。そら・あかね


お酒のお供Y・・・160

2015-05-25 14:11:04 | 日記


掛け取り漫才



借金取りが大勢やってくるのに家には一文の金もない大晦日。

気が気じゃない女房をよそに亭主のほうは平気な顔。

去年は死んだふりでごまかしたから、今年は借金取りの好きなもので

うまく言いわけして追っ払ってやるとうそぶいている。

最初にやってきたのは大家。大の狂歌好きだ。

「家賃のたまっているのは承知しているが、なにしろ狂歌にこっちまって」

と、きりだす。大家も半分はたくらみだと思いつつ、根が好きなので怒るに怒れない。

とうとう春まで家賃の払いを待つという約束をさせられてしまった。

どうだいと亭主は大いばりだ。

次は魚屋の金公。こいつはなによりもケンカが好き。

亭主はいきなりケンカ腰で応対することにした。

まずは勘定を取る気かとすごむと、金公もすぐに口調が荒っぽくなる。

「こうなりゃ、金を取るまで動かねえ」とは言ったものの、集金先は他にも

たくさんあるから、いつまでも座っていられない。戻ってくるまでに金を用意しておけと

言い残して出ていこうとした。  これが亭主の思うつぼ。

「動かないと言ったくせに、出ていくとはどういうわけだ。金は取ったということか」と

たきつけた。払わないのに、取るわけがないから金公は、カッときた。

「それならなぜ動く、取っていないなら動くな」

と亭主はさらにつめよる。やけになった金公は、ついに「それなら、取ったことにしてやる」と

タンカをきり、もらってもいない勘定の受け取りを置いていった。勘定を待ってもらうどころか、

踏み倒してしまう口の冴え。

続いてやってきた浄瑠璃の好きな大阪屋の主人は義太夫で喜ばせて帰し、

芝居好きの酒屋の番頭には芝居がかり。この男は自分から風呂敷を肩にひっかけて

芝居の形で入ってくるほどの調子者。かなり与しやすい。大ぎょうな台詞回しで、

勘定の延期を頼み、「まずそれまでは、お掛け取りさま。来春、お目に」とやったら、

「あ、かかりやしょう」と帰っていった。最後にきたのは三河漫才に入れこんでいる

三河屋の主人。当然、やたら軽い調子の漫才で応対に出たら、すぐにのってしまう。

「待っちゃろか、待っちゃろか。ずっといって一年か」

「なぁかなか。そんなことではできません」

期間は五年、五十年、九十年とどんどん延びる。あきれた三河屋が真顔になると、

「百万年も過ぎてのち、ああら払います」

                               立川志の輔   古典落語100席引用


笑い話は楽しいな。刺し身も肉もおいしいな。

今日はあかねが飲みたいな、なんて思いませんか?



お酒のお供Y・・・159

2015-05-22 14:10:19 | 日記


猫久

いつも猫のようにおとなしいので、猫久と呼ばれている久六が、

珍しく血相を変えて家に帰ってきた。

「おっかあ、刀だ」

猫久の女房は驚いたふうでもなく、神棚の前に座って何か唱えたあと、

三回深々と頭を下げ、おしいただくように刀を取って亭主に渡した。

猫久は刀を手に駆けだしていく。

この様子を見ていたのが向かいの家に住む熊。

あのおとなしい猫久が怒ったのも珍しいが、女房が神棚で何やらやってから、

すんなり刀を渡したのにもびっくりした。普通の女房なら、泣いてでも

亭主を止めるのが当たり前だ。

早速、自分の女房に話すと、大きくうなずいた。

「おかみさんは前から変わってるんだ。朝、会ったらお早うっていうのよ。いやだねえ」

あきれた熊は、女房が昼飯用にイワシをおろしてくれというのに床屋へ出かけた。

床屋の親方に、猫久の話を大声でしていると、順番を待っていた侍が口を挟んできた。

「貴様が間違っておるぞ」

猫久の女房が神棚で三べんいただいて刀を亭主に渡したのは正しい。武士が言うには、

妻たるものは日ごろから夫の心中をよくはかり、いざというときは決してあわてない。

さらに神棚に三べんいただいて刀を渡したのは、夫にも相手にもケガがないように

祈ったに違いない。

「まことにあっぱれな夫人ではないか」

「なるほどねえ」

侍の言葉がむずかしくて、熊がわかったのは「三べんいただいた女房がえらい」という

部分だけ。それでもすっかり感心した。

家に帰った熊は、しつこくイワシのことを言う女房をにらみつけ、侍の受け売りで説教を

始めた。

慣れない正座までして格好をつけたものの、本人がちゃんとわかっていないから言うことが

しまらない。

「日ごろ、妻というものは夫のしんちゅう磨き」

「なんだい、ばかばかしい」

「とにかくね。俺が何か持ってこいと言ったら、、猫久のカミさんみたいに、

いただいて持ってこられるかってことなんだよ」

ひょいと見ると、二人が話している隙に台所でドラ猫が昼飯のイワシをくわえていこうとしている。

「ああっ、この野郎。おい、おっかあ、スリコギを持ってこい。早く」

「ちょっと待ちな。今いただいているところだ」

                             立川志の輔   古典落語100席引用 

おーぷんせさみ。まあ、おいしそう。ごまのなかみはなんだしょう?

あげごまだんごのなかみはなんだろな~。くりーむかなあ、きなこかなぁ。


しつこいようだが、あばれんぼうなマツケンが飲んだお酒だ。そら・あかね


お酒のお供Y・・・158

2015-05-19 14:58:50 | 日記
 
ん~、刺し身はおいしい。

発泡酒に良く合いますな。

あなたはビールが好きですか? 発泡酒が好きですか?

酒には地鶏。コリコリの身も皮も、おいしい地頭鶏。

あー丸飲みにしたいぐらいかわいい地鶏、

食べっちゃいたいくらい、かわいいな。

食べっちゃたら、うまいかなぁ?うまぁいかなぁ?

人間の欲のために、殺められるために生まれてきた鶏さん。

わたしは思う・・・養鶏は自由じゃないんだ!

鬼軍曹に始末されるために生まれた時から支配され続けるんだ。

鬼軍曹は「すまないが君達の命をくれ!」と申すのか。

わたしは思う、地球人の力は鶏にも左右されているんだ!



わたしは想う、君たちがチキンランのように逃げ延びる日を。





それでもチキンをキッチンでキチンとクッキングして

そら・あかねを飲みましょう。