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滅びゆく前に・・・世界の少数民族たちの現存の記録写真

2016年10月07日 | 世界びっくりニュース
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 イギリスの写真家ジミー・ネルソンは自身の著作である「Before They Pass Away(彼らが滅びる前に)」を通じて、世界の貴重な遺産でもある部族の存続を呼びかけている。彼はその写真集の中で、貴重な文化の保護者であり自分たちの栄光を次世代へ継承することを願う部族たちの姿のほか、彼らの暮らしや伝統などを400ページ以上にわたって紹介している。

1. アサロ族(インドネシアおよびパプアニューギニア)
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 伝説的なアサロ族のマッドメン(泥の男)が西洋の世界に初めて知られたのは20世紀半ばのことだった。はるか昔からアサロ族はたびたび体に泥を塗布し、泥でできた仮面をかぶり、早朝に他の村を訪れて威嚇する慣習をもっている。

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2. 鵜飼い族(広西チワン族自治区、中国)魚鷹捕魚
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 現地では魚鷹捕魚とも呼ばれている。いわゆる鵜飼い漁法を伝統にしている人々。

3. マサイ族(ケニアおよびタンザニア)
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 マサイ族は生まれながらの偉大な戦士である。人間であること、そして戦士であることを幼いうちから学び始めるという彼らの伝統は、現代では希少な文化となっている。マサイ族の戦士は、大切な家畜を捕食者から守り、家族の安全を確保する立場にある。マサイの少年たちは、父親と戦士になる方法を儀式を通じて長老たちから指導される。

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4. ネネツ族(シベリア ヤマル半島)
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 ネネツ族はトナカイを飼う遊牧民で、ヤマル半島を横断しながら暮らしており、冬は-50度、夏は35度という寒暖差を乗り越え千年以上も前から繁栄している民族だ。彼らの年間の移動距離はおよそ1000kmで、その中には凍結したオビ川を横断する48kmの旅も含まれている。

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5. コロワイ族(インドネシアおよびパプアニューギニア)
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 コロワイ族は数少ないパプアニューギニアの部族の一つで、コテカという男性器の装身具をつけず、代わりに陰嚢の中に陰茎を隠し、一枚の葉できつく縛る。彼らは狩猟採集民で、樹上で暮らす。彼らは男女の厳格な隔離にこだわる伝統がある。


6. ヤリ族(インドネシアおよびパプアニューギニア)
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 ヤリ族は、高原の原生林に住んでいる。男性の身長がおよそ150cmである彼らは公式にはピグミー族と認められている。ヤリ族の男性には先住民族の身分を示すために男性器にコテカと呼ばれるヒョウタンで作られた装飾具をつける習わしがある。


7. カロ族(エチオピア)
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 アフリカの大地溝帯にあるオモ渓谷に暮らす先住民族。この地にはおよそ20万人が1000年もの間暮らしていると考えられている。彼らは互いにビーズや 食料、家畜や衣類などを長年物々交換し続けており、最近では銃や弾丸も交換している。そのため交換用に使う道路も存在し、ビールや食料などの物品がその村にも流れている。

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8. デサネック 族(エチオピア)
 この民族は厳密にはどの民族に属するかが不明のままだという。
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9. ファオラニまたはワオラニ族(エクアドル)
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 ここ1000年でエクアドルのアマゾンの熱帯雨林であるオリエンテはファオラニ族の故郷になっている。彼らの民族名である「ファオラニ」は、人間もしくは人々という意味を持つ。彼らは自分たちのことを勇敢な民族だと考えている。また、1956年まで外界と一切接触をしていなかった民族でもある。この部族はアルゼンチン地方にいるグアラニ族(Guarani people.)と混同されがちだが別の部族だそうだ。

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10. バヌアツ族(バヌアツ共和国 トルバ州)
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 バヌアツ族の大半が富は儀式を通じて得るものだと思っている。彼らの文化にとって踊りは重要で、多くの人々がナサラという踊りを踊る。

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11. ラダック族(インド)
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 ラダック族は隣国のチベットの信仰と共通点があるチベット仏教を信仰している。仏教以前のボン教の影響も受けているチベット仏教は、千年以上も前からラダックの主要な宗教になっている。

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12. ムルシ族(エチオピア)
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 ムルシの戦士は体に馬蹄型の傷を体につけており、女性は右腕に深い切り傷がつけられる。非常に活躍した戦士は腿にも印がつく。

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13. ラバリ族(インド)
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 ラバリ族はほぼ千年にわたって現在の西インドにあたる地域の砂漠や平野を巡る暮らしを続けていた。ラバリ族の女性は、この民族にとって非常に重要であり布作りの伝統の発展にもつながる刺繍をして過ごす。彼女たちは男性たちが家畜を放牧している間、村と金銭面の管理も行っている。

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14. サンブル族(ケニアおよびタンザニア)
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 サンブル族は家畜に餌をやるために、およそ1ヶ月から2ヶ月ごとに移動して暮らす。彼らは独立した平等主義でマサイ族より伝統を重んじる。

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15. ムスタン族(ネパール)
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 彼らの大半はまだ世界が平らであると考えている。彼らは信仰心が非常に強く、祈りや祭事が生活上の一部になっている。現在のチベットの文化は消滅の危機に直面していて、真のチベット文化を存続させている民族のうちの最後の一族として孤立している。ムスタン族が外部の人間を受け入れたのは1991年以降からだ。

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16. マオリ族(ニュージーランド)
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 マオリは複数の神や女神、魂を崇拝する多神教文化を持つ。マオリは自分たちを見守る先祖と超自然な存在がいざという時に自分たちを助けてくれると信じている。これらの神話は大昔からあるもので、宇宙の創造と神や人間の起源にまつわるマオリの思想を示している。

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17. ゴロカ族(インドネシア+パプアニューギニア)
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 高地の村で質素な暮らしを営み、狩猟や植物採集、農作物から良質な食料を手に入れている。彼らは密接な家族関係や自然の驚異に深い尊敬の念を抱いている。また現地での争いは日常茶飯事で、男性たちは化粧と装飾で敵に強い印象を与えるためにかなり努力をしている。

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18. フリ族 (インドネシアおよびパプアニューギニア)
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 土地や豚、女性をめぐって争う先住民集団。敵に強烈な印象を与えるために大変な努力をしている。フリ族の中でもウイッグメンは族内最大のグループで、自分たちの髪の毛で装飾的なカツラを作り、顔を黄色や赤、白色の着色を施す伝統で広く知られている。

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19. ヒンバ族 (ナミビア)
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 彼らはそれぞれが父母を通じて2つの部族に属し、婚姻は富を広げる目的で行われる。外見を非常に重んじており、外見がグループ内の地位となり、生活にも影響する。一般的には祖父にあたる男性がその一族の掟に責任をもつ。

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20. カザフ族 (モンゴル)
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 カザフはチュルク語族やモンゴルの言語、インド・イラン語を使う土着集団とセルビアと黒海間の地域に暮らすフン族の子孫にあたる。また、鷹狩りは彼らが古来から現代まで保っている数多くの伝統や技のうちの1つだ。彼らは同族と家畜に頼る暮らしをしており、空、祖先、火、そして善と悪の魂がもつ超自然的な力を崇拝するイスラム教以前の信仰を持つ。

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モンゴルでカザフの鷹が狼を狩る動画
hunting wolves with a golden eagle in Mongolia. Kazajstán-Ky


ジミー・ネルソンの写真集(英語)は日本のアマゾンでも販売中。またネルソンの作品は彼のHPInstagramでも公開されている。

via:designyoutrustbeforetheylivelearnevolve

☆同じ地球上で、なぜここまで差が開いたのだろうか?

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卓球の愛ちゃんとか月の土地持ってるらしいけど…月に関する14の不思議な事実

2016年10月05日 | 世界びっくりニュース
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 月と言えば卓球の福原愛ちゃんがクリスマスに現在の旦那さんである卓球台湾代表・江宏傑選手に月の土地をプレゼント、自身も購入して「2人は月でも隣同士(はぁと」ってことで話題となっていたが、月の土地、あたいも持ってます。隣は誰だかわかりませんし人間じゃないかもしれません。うんそう、月でもボッチ...とかいう前フリは置いておいて、今回は月の話だ。

 過去には様々な「第2の月」の存在が提唱されたが、今のところ月は地球で唯一の衛星だ。そんな月に魅せられて、地球上の人類は、歴史が始まって以来、ずっと月を観察し続け、前世紀には人を直接送り込むことにも成功している。

 その後も科学技術の発達とともに新しい知見が次々と得られている。ここでは、月に関する面白い事実を紹介しよう。

14. 月震

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 大きく身を震わせる惑星は地球だけではない。月震には少なくとも4種があると考えられている。隕石の衝突による隕石衝突、潮汐によって800~1,100キロメートルの深さで起きる深発月震、深さ300キロメートルで起きる不明な点が多い浅発月震、冷えた地殻が太陽光で温まることで起きる熱月震。ほとんどは無害なものだが、マグニチュード5の浅発月震が計測されたこともある。


13. 月にある人為的ゴミ

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 バズ・オルドリンとニール・アームストロングが人類として初めて月に降り立ったとき、彼らは100もの持ち物を月に置いてきた。これは月のサンプルを地球に持ち帰るためにスペースが必要だったからだ。捨てられた物は、尿瓶、カメラ、月面用オーバーシューズなど様々。そのほかにも調査用の宇宙船やローバーの残骸などもある。


12. 月の墓地が販売されている

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 今や宇宙葬ができる時代だ。これまで450以上もの荼毘に付された遺骨が宇宙へ葬られた。ちなみに初めて宇宙葬にされたのは『スタートレック』の生みの親、ジーン・ロッデンベリーだ。エリジウムスペースなど、これを請け負う会社も存在し、流星供養なら30万円、月面供養なら120万円ほどだ。


11. 月の埃(ムーンダスト)のニオイ

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 “ムーンダスト”とは月面に衝突した隕石から作られた二酸化ケイ素だ。月面に降り立った宇宙飛行士からは、火薬のような臭いと味がする埃について報告されている。これはまるで花粉症のような症状を引き起こす。月面を歩行中に砂漠のように乾燥した埃を浴びる。そのまま湿気のある宇宙船内に帰ると、埃が水分で膨張し、臭いを発するのだ。


10. 月が睡眠パターンに影響?

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 眠れぬ夜の日は窓の外に満月がないか探してみよう。研究によれば、満月は確かに睡眠パターンに影響するそうだ。それによると、満月になると睡眠関連の脳活動が30パーセント低下し、寝付くまでに5分長く、目覚めも20分早まるそうだ。


9. 月のタイムゾーンと腕時計

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 時計メーカーのヘルブロスから月面の時間を示す時計のデザインを依頼された天文学者のケネス・フランクリンは、”月期(Lunatoin)”という月が地球を公転するためにかかる時間を意味する用語を考案した。

 各月期は地球の29.530589日に相当する。地球の15度に対して12度の子午線に基づく月太陽時(Lunar Solar Time/LST)や、時間(hour)の変わりに月時間(lunour)も考案された。完成した時計のひとつは当時のアメリカ大統領リチャード・ニクソンに贈られた。


8. 月は意外と古くない

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 月の起源について確かなことはまだ言えないが、最近の調査からはある結論が出ている。月はおよそ45.3億年前に誕生したということだ。アポロ16号が持ち帰ったサンプルからは、それよりもずっと古い年齢が推測されていた。しかし、最新技術でサンプルの汚染物質を洗浄してから再調査した結果、予想よりも1億年も若いことが判明したのだ。

7. 地球の海の潮汐を支配

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 海の干潮と満潮は月の重力が原因だ。地球は自転しているため、月による引力がかかる面は移り変わる。地球は月よりもかなり大きいが、近接しているため、月の引力は物をあちこちに動かす。体感することはないが、陸地も引っ張るほどだ。海岸は液体であるため、容易に月に近づいたり遠ざかったりする。なお、引力だけでなく、慣性の力も関係している。


6. 地球から遠ざかっている

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 月はゆっくりとだが、確実に地球から遠ざかっている。だが安心してほしい。少なくとも今いる人類が生きている間は遠ざかったと感じることもないだろう。

 その速度は年間3.78センチメートルだ。原因は月の引力による海水の膨らみだ。地球の自転のために、月はそれをほんの少しだけ遠くに押し出す。また、このとき地球の自転速度も遅くなり1日が長くなる。地球ができた頃の1日はわずか5時間ほどだったという。


5. 月面に降り立ったのは12人

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 人類史上、月に降り立ったのは12人だけだ。その最初は1969年4月20日のニール・アームストロングとバズ・オルドリン。アームストロングは「1人の人間には小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍である」と名言を残している。このアポロ11号のミッション以降、10人の宇宙飛行士が月に足を着けたが、女性は1人もいない。


4. 月はそれほど丸くない

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 いくつもの絵画や写真に登場する真ん丸のイメージとは裏腹に、月は楕円形だ。回転する水風船を想像してみてほしい。それはやがて極のところが平らになり、赤道の部分が膨らみ始めるだろう。また、地球の引力の影響もある。こうして長軸を地球に向けたレモンのような形状になる。


3. 月は大きいが、地球はもっと大きい

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 夜空でもっとも明るく輝く月は、非常に大きく見える。もちろんそうだ。あたりまえのことだが、地球はもっと大きい。月の大きさは地球の4分の1で、直径3,475キロメートル、赤道の長さは10,917キロメートル。衛星の中では5番目の大きさだが、地球に非常に近いため、見かけ上の大きさは最大だ。それでも表面積はアジアの面積よりも狭い。また、重さは地球の80分の1である。


2. かつて磁場があった

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 現在、月には磁場はないが、どうやら誕生して以来そうだったわけではないようだ。スペースシャトルで回収された月の石は、かつてそこに磁場があったことを示していたのだ。だが、磁場がいつなくなったのか確かなことはわからない。少なくとも33億年前まで、もっとも長ければ13億年前までは存在していたようだ。


1. 数種類の色がある

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 夏の夜、ふと夜空を見上げたら何色の月が見えるだろうか? 月はいくつかの要素によって数種類の色がある。表面の主な色は灰色で、暗いクレーターの点が見える。また、かんらん石のために緑も含まれている。また、時間によっても違う。月が夜空に高く昇るころは白く見えるが、月が沈む頃には大気の厚いところを光が通るために黄色く見え始める。

via:space-factsnasatherichestなど。

☆人類が月へ行ったのは、前世紀になるのか!

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ミツバチは人類にとってとても大切な役目を果たしていた。ミツバチが絶滅したら起こりうる10のこと

2016年10月03日 | 世界びっくりニュース
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 1990年代、養蜂家たちによって、冬期における働きバチの数の深刻な減少が報告されるようになった。以来、4000種ものさまざまなミツバチの大量死が続いている。

 2006年、この現象は蜂群崩壊症候群と名づけられた。前例のないこのようなミツバチの大量死の原因がなんなのか、はっきりわからないが、花の咲く牧草地の減少、ミツバチの体液を吸う寄生虫ミツバチヘギイタダニ、気候変動、農薬などさまざまな説が出ている。

 幸いなことに、ミツバチの絶滅はまだ遠い先とされているが、もしそんなことになろうものなら、人類にとって大打撃になる可能性が大なのだ。

10. ハチミツがなくなる

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 当然のことながら、ミツバチがいなければ、ハチミツを手に入れることができない。人類は約9000年も前からハチミツを収穫してきた。初期の頃の農業において、養蜂はとても重要だった。ミツバチの授粉行為によって、花が咲き、ハチミツや蜜蝋ができるからだ。

 ハチミツは食べるものと思っている人は多いが、実にさまざまな利用方法がある。化粧品の成分としても使われ、肌を健やかにしたり、頭皮にもいい。傷や火傷の自然療法、香油、咳の薬、のど飴にも使われている。風邪の引き始めや喉の痛みにも効果がある。

 ハチミツの種類も豊富で、使われ方もさまざまだ。3億ドル業界と言われるアメリカのハチミツ産業には大勢の人たちが従事している。だから、ミツバチがいなくなってしまうと、最高に健康的で使い勝手のいい食品が過去の遺物になってしまうかもしれないのだ。


9. 多くの野菜やフルーツが育たなくなる

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 ミツバチは地球の生態系の中で、極めて重要な役割を果たしている。国連の報告によると、世界の食料の90%をまかなっている100種の作物のうち、実に70種以上がミツバチの授粉によって生育しているという。ミツバチがいなくなってしまったら、スーパーに並んでいる食べ物の半分はなくなってしまうと、BBCはレポートした。

 消えてしまう食品には、アーモンド、リンゴ、アボカド、カシューナッツ、ブルーベリー、ブドウ、モモ、コショウ、イチゴ、タンジェリン(ミカン)、クルミ、スイカ、最悪の場合コーヒーまで、日々の生活に欠かせないものが含まれる。


8. 人の手で授粉しなくてはならなくなる

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 ミツバチ頼みの作物を救う手立てのひとつは、人の手で授粉させてやることだ。これはすでにミツバチ不足に悩んでいる中国で行われている。中国南西部では、バケツ一杯の花粉をリンゴやナシの花ひとつひとつにブラシで塗りつけていく。子どもたちまで駆り出されて、木の上のほうの花を担当している。

 もし、ミツバチが完全にいなくなってしまったら、代わりに人間が授粉しなくてはならない。しかし、ひとえに人手が足りないため、今、ミツバチがやってくれているすべての作物に手動で授粉というわけにはいかず、対象がコーヒーのような非常に重要なものに限られてしまうだろう。しかも、ほんの短期間のうちに授粉させなくてはならない。ミツバチが何千年もやっているように、効率よく迅速に花のまわりを飛び回って授粉させることは、人間にはとてもムリなのだ。


7. 乳製品が消える

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 ミツバチ不在の世界でわたしたちが直面する問題はさらにある。彼らの授粉のおかげでできる作物を食べているのは、人間だけではないということだ。それは乳牛である。

 彼らは毎日およそ45キロのエサを消費するが、そのほとんどは、ミツバチによる授粉を必要とするアルファルファの干し草だ。アルファルファがなくなると、乳牛のエサが足りなくなり、バター、牛乳、チーズができなくなる。ヒツジやヤギもこうした干し草は食べるが、乳牛ほどではない。

 しかし、近い将来、これが問題になってくることはわたしたちはうすうす気がついている。本来なら捨ててしまうはずのアーモンドの殻は、乳牛のエサに混ぜられてコストを抑えていて、そのおかげで乳製品を安価に製造することができている。しかし、アーモンドはとてもミツバチに依存している作物なので、ミツバチの数が減少すると、アーモンドの生産も減ることになる。

 いずれにしても、乳牛が牛肉として使われている現状にも問題が出てくる。牛肉の17%は乳牛の肉だが、ミツバチ連鎖で乳牛がいなくなってしまったら、牛肉の値段は天井知らずになるだろう。


6. コットンが育たなくなる

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 ミツバチが授粉する作物はなにも食べるものだけではない。被服産業には不可欠のコットンもそうだ。コットンの服を着る機会は多いし、多少でもコットンが使われている服はたくさんある。ちょっとあげただけでも、デニム、Tシャツ、肌着、ソックスなど、いろいろだ。そのほかにも、ベッドのシーツ、靴ひも、使い捨ておむつ、トイレットペーパーなどの日用品にも使われている。

 ポリエステルなど、コットンに似た素材の服を作ることができる一方で、こうした合成繊維の新たな需要は製造に大きな負担がかかり、現在のコットンのような大量生産はできない。言うまでもなく、ミツバチ絶滅後の衣料の世界は、大きく違ってくるだろう。


5. 人間の主要タンパク源は豚肉・鶏肉に

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 ミツバチがいなくなってしまった世界では、わたしたちはいったいなにを食べればいいのだろう?これまで見てきたように、乳製品やビーフが影響を受けるのは避けられないが、ポークやチキンはどうだろう?

 幸いなことにブタは雑食だし、ニワトリはミツバチが授粉する作物は食べない。つまり、多くの人間の主要なタンパク源は、ポークやチキンになるということだ。

 作物の中で、小麦、トウモロコシ、大豆、米はミツバチ(昆虫)が授粉する必要はないので、まだ量は足りるだろう。日常よく食べる一部の野菜やフルーツは、人間が介入することで、なんとか生き延びることができそうだ。ポテト、トマト、ニンジンの授粉量は少なくていいが、生産量も大幅に落ちてしまう。カノーラ、ココナッツ、アーモンド、ゴマなどは絶滅してしまうので、さまざまな食用油に別れを告げなくてはならないかもしれない。


4. 食べ物の値段が高騰する

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 これまで見てきたように、多くのフルーツや野菜がこれ以上、育たない状態になると、食べ物が不足する。人間の手で授粉はできるとはいえ、絶対量の少ない食べ物の値段が上がることは必至だ。

 ミツバチがいなくなったら、こうした食料危機が起こる。これは未来の話ではなく、すでに現実のことになっている。スコットランドでは、2012年の冬、ミツバチのコロニーの3分の1以上が壊滅状態になってしまい、その結果、食糧の値段が上がった。ものが不足すれば、その値段が上がるのは当然のことで、必需品ほど影響が大きい。

 こんな調子でミツバチが死に続けたら、リンゴ、コットン、コーヒーのような、ミツバチ頼みの作物の値段が上がり続ける。人の手で授粉させてできたコーヒー一杯がいったいいくらになるかは、誰にもわからない。


3. 栄養不良が大きな問題になる

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 人間の体は複雑なマシンなので、わたしたちは健康でいるためには、さまざまなビタミンや栄養素が必要だ。もし、ミツバチが絶滅してしまったら、この複雑な体が大きな問題になる。

 2011年、サンタバーバラ大学の生態分析統合センターが、世界中のミツバチが授粉する作物が、脂質や、カルシウム、フッ素、鉄分、ビタミンA、C、Eなどのミネラルの大半を担っていることを発見した。食べ物がなければ、わたしたちの体はうまく機能しない。ビタミンAがないと免疫システムや夜間視力に支障をきたすし、ビタミンCが不足すると壊血病が流行り、鉄分の不足も困る。

 これらすべてが不足すると、わたしたちは病気になりやすく、すぐ疲れて、虚弱になってしまう。傷はなかなかふさがらずに治りが遅くなり、風邪もひきやすくなる。ハチミツがこうした問題も助けてくれるのは、実に皮肉なことだ。

 ここまでひどい状態にならないにしても、ミツバチが授粉する作物は、ガンや心臓疾患の危険を減らす栄養素を含んでいる。つまり、こうした病になる確率も上がるということだ。


2. 世界経済が破綻する

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 ミツバチがいなくなると、世界経済が大打撃を受ける。コーヒー、コットン、食品産業がなくなり、全世界的に影響が広がるだろう。

 アメリカではどうなるか見てみよう。アメリカは世界第三位のコットン生産国で、年間210億ドルのこの業界に12万5000人の人たちが従事している。その産業が消えてしまうのだ。

 前述の酪農業も消滅してしまうかもしれない。現在、全50州に4万7000以上の酪農場があり、正確な全体数はわからないが、最大の乳製品生産者ウィスコンシン州だけで、年間430.4億ドルの貢献をしている。ここにはクラフト、サプト、ネスレなど、酪農なしでは倒産してしまう会社は含まれていない。

 酪農産業が崩壊する理由は、アルファルファが育たないからだ。驚くことに、この牛のためのエサを育てる産業も、アメリカでは100億ドル産業になっている。リンゴ、カノーラ油、アーモンドなどほかの業界もしかり。

 しかし、これはアメリカだけの問題ではない。世界中の経済の運命も同様だ。例えば810億ドル産業のコーヒー業界。エチオピアやインドネシアのようにコーヒー輸出に頼りきっている途上国はどうなってしまうのだろう?
言うまでもないことだが、ミツバチがいなくなったら、世界経済は崩壊する。ミツバチのコロニーと同じように。


1. 世界中で飢饉が起こる

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 飢饉は特に開発途上国で起こりえる。人類がかろうじて生き残ることができるのは、トウモロコシ、小麦、米、大豆のようなミツバチの助けがなくても生育する作物がまだあるからだ。しかし、こうした作物に全面的に切り替わるにはしばらく時間がかかる。

 ミツバチが徐々に絶滅していくのなら、持続可能な新しい食糧供給源に備える時間があるからまだいい。もし、すべてのミツバチが明日死んでしまったら、農家がトウモロコシ、小麦、米、大豆に鞍替えする間、食料源確保が相当な試練となるだろう。その移行期間中に飢饉が起こるかもしれない。

 ミツバチの消滅は、現在まだ増え続けている人口の維持にも打撃を与える。手に入る食糧の量が劇的に不足し、値上げが現実になる。つまり、多くの人々が食べ物を確保することができなくなるということだ。

 ここでもっとも恐ろしいのは、世界に大打撃となるほどミツバチがまだ完全に消滅しているわけではないことだろう。わたしたちが今直面している大きな問題のひとつは、人類の人口が現在進行形で増え続けているのに、ミツバチの数は減っていることだ。つまり、食料やコットンの量が減っていくのに、これらを必要とする人間の数は増えているということなのだ。こと生活必需品に関しては、過度な需要増は決していいことではない。

The Death Of Bees Explained – Parasites, Poison and Humans

The Death Of Bees Explained – Parasites, Poison and Humans
via:10 Things That Would Happen if Bees Died Out

ミツバチがいなるとハチミツ食べられなくなるだけではない。ミツバチたちの働きは人類にこんなにも貢献していたのだ。

☆ミツバチがこんなに役に立っていたとは知らなんだ!

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