高野家のブログ

高野家の日常

無線機の遠隔操作

2025年03月09日 | 日記
以前から無線機を遠隔操作して単身赴任先から電波を出したいと思っていた
十数年前にICOMのRS-BA1というソフトとメインダイヤルで周波数やPTTを操作するRC-28リモートエンコーダー を購入した
このソフトはパソコンからLANやインターネット経由で無線機を遠隔操作できるので自分の目的にあっていると思った



上図は無線機を遠隔操作のイメージ(RS-BA1の取説より引用)



RS-BA1のリモートパソコン側のイメージ(ICOMホームページより)
メインダイヤルで周波数やPTTを操作するRC-28リモートエンコーダー 
ところが実際に使用してみるとうまくいかない問題が発生した
当時、私の無線機はUSBやLANの接続がなく、パソコンとの接続はREMOTE端子からRS-232Cでの接続のみであった

図のように音声はマイクとスピーカーを無線機とパソコンにアナログ接続して
無線機のコントロールはRS-232Cで行うのもだった
RS-232Cでの接続のスピーカーのボートレートは最速で9600ボーくらいで
無線機の周波数を変えているとデーターの遅延が始まり、ついには接続が切れてしまうことが、たびたび起きた
しかも、一旦接続が切れる無線機とパソコンを再起動をしないと再接続できないことがあった
これでは100kmくらい離れた場所からの遠隔操作はできない

それから数年たってIC-7300を購入した
この無線機はUSB端子があり、このUSBから音声もコントロールもできた
これで遠隔操作が可能になったが、パソコンと無線機の電源オフオフ、パソコンのソフトの操作をする必要があった
パソコンの電源はWakeUpLANを使い、ソフトの操作はリモートデスクトップやVNCを使った
無線機の電源はAC100Vコンセントのオンオフがスマホでできる装置をネットで購入して使った
これらの操作が煩雑だったため、実際に電波を出すまでにはならなかった
それから、また数年たってIC-705を購入した


この無線機はサーバー機能を持っているのでパソコンに接続する必要がなく
無線機をWiFiにつなげれば遠隔操作が可能だ
気になっていた遠隔操作でのタイムラグはほとんどなく私の環境で0.1秒から0.2秒くらいの遅延なのでコンテストでも使えそうだ
十数年前に遠隔操作のサーバー機能をもつ無線機は100万円くらいする高級機にしかなかったが、IC-705はコンパクトさも価格もよくできている

実際に運用するためには免許の工事設計の変更申請をしなければならない
変更申請は遠隔操作を行うための要件に適合することを説明した書類を添付する必要がある
これらの書類は総務省、JARL、ICOMのホームページなどで記入の仕方や書式が手に入る

変更申請も無事に審査が終了して実際に運用している様子
マイクはパソコン用の1800円くらいのスタンドマイク
運用しみて分かったことだがスピーカは、はじめはモニター内臓だったが、
ノイズ混じりの局を聞いているとボリュームを大きくするので音が割れてしまう
音楽鑑賞用のスピーカーにすると低音などが気になり無線には不向きだと思う
上に写っているようなUSB接続のパソコン用スピーカー3000円くらいがちょうどいいと思う
ローカルのクラブ局員とQSOして音質やタイムラグなどの違和感はないと報告を受けた
これはもう充分に実用で使用きる  



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