日々思うこと

日々の暮らしの中で、心に留めた様々な思いを、書き込みます。

平成15年6月13日の日記より

2008-06-12 21:29:50 | Weblog
 kさん

私 子供のためと思って 決めたのに

いつの間にか とんでもないことになってしまって・・・

暴れたんですよ この前

私に拳骨を向けたんですよ この子

何があったのでしょうねー


早く社会に出したほうが この子のためだって

そう思って…お菓子やさんに就職させたんですよ

でも・・・そこでいじめにあいましてね

あちこちに あざを作ってかえって来るんですよ

見ているのがつらかったですよ


今はね、同じ障害を持っ多人たちの居る 作業所に通っているんです

もう、5年も過ぎました

ずいぶん落ち着いてきましてね、ほっとしています


次はお泊り経験ですかねー

ぼちぼちやってみたいと思います

一つ一つ ゆっくりと

時間がすべてを解決してくれることを 信じて




自閉症のkさんは 中学校の特殊教室を卒業後 宇都宮でも有名なお菓子屋さんに就職しました。家族も店主も 普通の子より少し動作が遅いけど、仕事を覚えれば
何の問題もないと思っていました。もちろん店主も 職場の職人たちも 一人前になることを願って、真剣に菓子作りを教えようと思ったでしょう。しかし、周りの人たちに思われるほど kさんの心は苦しくなっていったのです。
家族が 自閉症を 真剣に理解しようとむかいあったとき、彼はやっと自分に戻れたのです。
生まれてから・・・もう25年が過ぎていました。今でも時々暴れることがありますよ。 彼の本当の思いは何なのか・・・
家族だから、見えないことってありますよね。


こんな思いを打ち明けてくれた母親に、なんと返事を返したのか忘れたが、
秋葉原の事件を考えたとき この日記をふと思い出して 書き込みました。