小説・鉄槌のスナイパー・二章・NOー(74)&CG合成
そして車は人気のない公園沿いの会社の駐車場に入れて止まった。
「此々は私の知り合いの会社でしてね、いつも張り込みでの時に使わせて貰えるように頼んでありますから心配ありません。この車は蛇の道は蛇ですよ」。
京平はその先を聞くのは止めた。そして二人は帽子を深く被った。
そして手袋をするとゴリラのマスクをポケットに押し込んで懐中電灯を手に車を降り、指定した丸太のベンチへ歩く三河の後ろに着いて行った。
時計を見ると九時、袖から冷たい風が腕に吹き込んで寒さを忘れていた。
そんなせいか散歩する者も誰一人としていなかった。そして林の中を歩いて行くと二人の人影がベンチに座っていた。
それはアベックだった。すると、バイクがバリバリ音をさせて入って来た。
アベックはサッと立つと逃げるように駆け出した。
すると、もう一台のバイクがけたたましい騒音を響かせてやって来て、ベンチの前でエンジンを切った。すると先に来ていた男にペコペコ頭を下げていた。
「どうやら揃ったようですな。行きますか」。
三河は帽子を取るとお面を被って帽子を被った。京平もまだ同様にお面を被ると帽子を被った。そして懐中電灯を構え、銃を手に安全装置を解除して二人に向かった。
すると二人は京平たちの足音に気付いて振り向いた。三河はその瞬間明かりを点けて一人の男の顔に照らした。
「誰だ!中島さんっすか」?
「ああ、中島の使いの者だ。小沢浩と中村幸夫だな」?
「なんだ、おめえ達は。リーダーは何処だよ」。
「そんな者はいないよ、今日は話があってお前達に来て貰った。暴走族を解散しろ。解散しないと災いが降り懸かるぞ」。
「てめえ、面を見せろ。俺とタイマン張ろうってか。そこの!死んでも解散なんかするか、バ~カが」。
「そうか小沢、頼んでも駄目なら。では死んで貰おうかね」。
三河は小沢浩の胸部に引き金を引いた「バスッ」と微かな音がすると小沢の体が吹っ飛んだ。そしてピクリとも動かなかった。それを目の当たりにしたサブリーダーの中村はへなへなと腰を抜かして座り込んだ。すると、股から湯気が上がった。
「や、止めて下さい。こ殺さない出下さい。ああ、ショウベン漏らしちまった。わわわ分かりました、僕が暴走族を解散させますから殺さないで下さい。誓います、解散させますから」。
「小僧、もし嘘だったら痛い思いだけじゃ済まねえぞ」。
京平は男の太股を掠めるように撃った。
「あああ!痛え~っ」。
「黙れっ!死にゃあしねえ。大人しくさせてやろうか」。
「黙ります!黙りますから殺さないで下さい。でも痛いです」。
「いいか、約束だぞ。もし嘘だったら何処に逃げても隠れても必ず捜し出して殺す。お前の携帯を壊せ。私が救急車を呼んでやるからそこから動くな」。
中村はポケットから携帯電話を取り出すと思いきり地面にたたき付けた。すると蓋が割れて飛び散った。
「よし、動いたら遠くでお前の頭に狙いを着けてるライフルが火を吹くからな。救急車が来るまで動くな。私達の事は喋べるな」。
「はい、絶対に喋べりません。助けて下さい」。
三河は明かりを消した。そして二人はその場から離れ、マスクを外して速足で車に戻ると車を出した。そして京平は携帯で救急車を呼んだ。そして北品川に向かった。
「紺野さん、いい腕してますね。股を掠めるなんて凄いですよ」。
「いいえ、今度は田代英雄と後藤俊郎ですね」。
「ええ、その二人は凶暴ですからね。野田組みの若頭の新藤の使いだと行って北品川の第三倉庫に呼び出して下さい」。
京平は言われたまま電話した。すると電話の声はいかにも暴走族と行った口の聞き方だった。そして、十時には北品川の第三倉庫に到着した。
全く人気のない倉庫街に入るとライトを消し、暗闇に入ると車を止めた。
バタンッ、バタンッとドアの閉まる音が鳴り響いた。そして足音もなく二人は第三倉庫に歩いた。すると、バリバリバリと数台のバイクのマフラーの騒音が近付いて来た。そしてエンジンが止まった。
「何だまだ来てねえのか、一体どんな用か後藤聞いているか」。
「いいえ、知らないっす。リーダー聞いて無いっすか」。
そんな話し声が聞こえていた。京平たち二人は暗闇に潜んでいた。そして準備を整えると銃を構えた。
「おい、野田と後藤、こっちだ」。
「なんだ来てたんすっか、頭はまだっすか」。
「頭なんか来ないよ、用があるのは私達だ。お前暴走族を解散しろ」。
「てめえ嘗めんなよ、誰だ面出せや。手前に言われる筋じゃねえ」。
「後藤、お前は黙ってろ。お前等マッポの手先か」。
「そんな事はどうでもいい。解散するのかしないのか、言われた通り解散した方がお前たちの為だぞ。痛い目に会いたくなけりゃな」。
「バカかお前、俺達のバックにゃ野田組みがいるのを知っているだろ。俺達に喧嘩を売るって事は戦争するってっか。殺すぞてめえ」。
「そうか、こんなに頼んでも解散しないんだな」。京平は強い口調で言った。すると田代と後藤の二人はポケットからバタフライナイフを出して恰好を着けて構えた。
その瞬間、「パシュッ」京平の銃が火を吹いた。瞬間、リーダーの田代がもんどり打って吹っ飛んだ。すると後藤は逃げようとした。
「後藤止まれっ!一歩でも動いたらリーダート同じだぞ。此れでも私達の頼みが聞けないんだな。私達は本気だ。お前や野田組みの威しとは違う事が分かったか」。
「わ分かった、てめえリーダーを殺したな」。
「何だその口の聞き方は、立場を考えろよ。野田やお前等の組織とは天と地ほども違うんだ。どうなんだ、解散するのか」。
京平は足を狙って撃った。そしてバイクのタイヤを撃った。
「痛て~っ、わ、分かった。分かりました。殺さないで下さい。族は解散させます。医者、救急車を呼んで下さい」。
「初めっから言う事を聞けば痛い思いをしなくても良かったのにな。もし、それが嘘だったりこの事を誰かに喋べったときは殺す。何処へ隠れようと逃げようと必ず組織が捜し出して貴様を殺す」
「分かりました、約束します。だから救急車をお願いします」。
「よし、田代とお前の携帯電話を壊せ。後で呼んでやる」。後藤は足を引きずりながら這うように、後ろで頭を打ち抜かれている田代に近付くと顔を背けながらポケットから携帯を出し、地面に叩き着けた。そして自分の携帯も叩き着けた。ガチャッ、カラカラカラ。と甲高い音を倉庫街に鳴り響かせて携帯は壊れて飛び散った。
NO-74
そして車は人気のない公園沿いの会社の駐車場に入れて止まった。
「此々は私の知り合いの会社でしてね、いつも張り込みでの時に使わせて貰えるように頼んでありますから心配ありません。この車は蛇の道は蛇ですよ」。
京平はその先を聞くのは止めた。そして二人は帽子を深く被った。
そして手袋をするとゴリラのマスクをポケットに押し込んで懐中電灯を手に車を降り、指定した丸太のベンチへ歩く三河の後ろに着いて行った。
時計を見ると九時、袖から冷たい風が腕に吹き込んで寒さを忘れていた。
そんなせいか散歩する者も誰一人としていなかった。そして林の中を歩いて行くと二人の人影がベンチに座っていた。
それはアベックだった。すると、バイクがバリバリ音をさせて入って来た。
アベックはサッと立つと逃げるように駆け出した。
すると、もう一台のバイクがけたたましい騒音を響かせてやって来て、ベンチの前でエンジンを切った。すると先に来ていた男にペコペコ頭を下げていた。
「どうやら揃ったようですな。行きますか」。
三河は帽子を取るとお面を被って帽子を被った。京平もまだ同様にお面を被ると帽子を被った。そして懐中電灯を構え、銃を手に安全装置を解除して二人に向かった。
すると二人は京平たちの足音に気付いて振り向いた。三河はその瞬間明かりを点けて一人の男の顔に照らした。
「誰だ!中島さんっすか」?
「ああ、中島の使いの者だ。小沢浩と中村幸夫だな」?
「なんだ、おめえ達は。リーダーは何処だよ」。
「そんな者はいないよ、今日は話があってお前達に来て貰った。暴走族を解散しろ。解散しないと災いが降り懸かるぞ」。
「てめえ、面を見せろ。俺とタイマン張ろうってか。そこの!死んでも解散なんかするか、バ~カが」。
「そうか小沢、頼んでも駄目なら。では死んで貰おうかね」。
三河は小沢浩の胸部に引き金を引いた「バスッ」と微かな音がすると小沢の体が吹っ飛んだ。そしてピクリとも動かなかった。それを目の当たりにしたサブリーダーの中村はへなへなと腰を抜かして座り込んだ。すると、股から湯気が上がった。
「や、止めて下さい。こ殺さない出下さい。ああ、ショウベン漏らしちまった。わわわ分かりました、僕が暴走族を解散させますから殺さないで下さい。誓います、解散させますから」。
「小僧、もし嘘だったら痛い思いだけじゃ済まねえぞ」。
京平は男の太股を掠めるように撃った。
「あああ!痛え~っ」。
「黙れっ!死にゃあしねえ。大人しくさせてやろうか」。
「黙ります!黙りますから殺さないで下さい。でも痛いです」。
「いいか、約束だぞ。もし嘘だったら何処に逃げても隠れても必ず捜し出して殺す。お前の携帯を壊せ。私が救急車を呼んでやるからそこから動くな」。
中村はポケットから携帯電話を取り出すと思いきり地面にたたき付けた。すると蓋が割れて飛び散った。
「よし、動いたら遠くでお前の頭に狙いを着けてるライフルが火を吹くからな。救急車が来るまで動くな。私達の事は喋べるな」。
「はい、絶対に喋べりません。助けて下さい」。
三河は明かりを消した。そして二人はその場から離れ、マスクを外して速足で車に戻ると車を出した。そして京平は携帯で救急車を呼んだ。そして北品川に向かった。
「紺野さん、いい腕してますね。股を掠めるなんて凄いですよ」。
「いいえ、今度は田代英雄と後藤俊郎ですね」。
「ええ、その二人は凶暴ですからね。野田組みの若頭の新藤の使いだと行って北品川の第三倉庫に呼び出して下さい」。
京平は言われたまま電話した。すると電話の声はいかにも暴走族と行った口の聞き方だった。そして、十時には北品川の第三倉庫に到着した。
全く人気のない倉庫街に入るとライトを消し、暗闇に入ると車を止めた。
バタンッ、バタンッとドアの閉まる音が鳴り響いた。そして足音もなく二人は第三倉庫に歩いた。すると、バリバリバリと数台のバイクのマフラーの騒音が近付いて来た。そしてエンジンが止まった。
「何だまだ来てねえのか、一体どんな用か後藤聞いているか」。
「いいえ、知らないっす。リーダー聞いて無いっすか」。
そんな話し声が聞こえていた。京平たち二人は暗闇に潜んでいた。そして準備を整えると銃を構えた。
「おい、野田と後藤、こっちだ」。
「なんだ来てたんすっか、頭はまだっすか」。
「頭なんか来ないよ、用があるのは私達だ。お前暴走族を解散しろ」。
「てめえ嘗めんなよ、誰だ面出せや。手前に言われる筋じゃねえ」。
「後藤、お前は黙ってろ。お前等マッポの手先か」。
「そんな事はどうでもいい。解散するのかしないのか、言われた通り解散した方がお前たちの為だぞ。痛い目に会いたくなけりゃな」。
「バカかお前、俺達のバックにゃ野田組みがいるのを知っているだろ。俺達に喧嘩を売るって事は戦争するってっか。殺すぞてめえ」。
「そうか、こんなに頼んでも解散しないんだな」。京平は強い口調で言った。すると田代と後藤の二人はポケットからバタフライナイフを出して恰好を着けて構えた。
その瞬間、「パシュッ」京平の銃が火を吹いた。瞬間、リーダーの田代がもんどり打って吹っ飛んだ。すると後藤は逃げようとした。
「後藤止まれっ!一歩でも動いたらリーダート同じだぞ。此れでも私達の頼みが聞けないんだな。私達は本気だ。お前や野田組みの威しとは違う事が分かったか」。
「わ分かった、てめえリーダーを殺したな」。
「何だその口の聞き方は、立場を考えろよ。野田やお前等の組織とは天と地ほども違うんだ。どうなんだ、解散するのか」。
京平は足を狙って撃った。そしてバイクのタイヤを撃った。
「痛て~っ、わ、分かった。分かりました。殺さないで下さい。族は解散させます。医者、救急車を呼んで下さい」。
「初めっから言う事を聞けば痛い思いをしなくても良かったのにな。もし、それが嘘だったりこの事を誰かに喋べったときは殺す。何処へ隠れようと逃げようと必ず組織が捜し出して貴様を殺す」
「分かりました、約束します。だから救急車をお願いします」。
「よし、田代とお前の携帯電話を壊せ。後で呼んでやる」。後藤は足を引きずりながら這うように、後ろで頭を打ち抜かれている田代に近付くと顔を背けながらポケットから携帯を出し、地面に叩き着けた。そして自分の携帯も叩き着けた。ガチャッ、カラカラカラ。と甲高い音を倉庫街に鳴り響かせて携帯は壊れて飛び散った。
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