小説・鉄槌のスナイパー・二章・NOー(73)&CG合成
「そうね、こんなことは国の政策でやる事なのにさ、早く誰かがやる可きだったのよね。それにいまの法律なんか抑止になってないもの。少年法なんか無くして大人の法律を行使する可きよね」。
美保は仲間に入れて貰えなかった事に少し不満そうだった。その顔は一緒に行きたい素振りを見せていた。
「でも、もう美保にはさせられないからね」。
「うん、分かっている。私にはもっと大切な仕事があるもの。元気な赤ちゃんを生む仕事が。京平さん、絶対に無理しないでね」。
「分かっているよ。だから警部と一緒に行動する事にしたんだ。もし大勢で来られた時の事を想定してね。一人だと十二人までは何とかなるけど、もしそれ以上で来られた場合は適わないから。予備に美保の銃も借りてくから」。美保は心配そうに口を尖らせて黙って頷いた。
そして十二月二十一日の月曜日、スッキリ晴れ上がっていた。
京平は美保が支度してくれた荷物を車に積むと、美保に見送られて白馬町の観光組合の東京出張所に出掛けた。
そして二人の観光組合員の乗った車と白馬駅で落ち合うと、二台連なって出掛けた。そして東京に着くと白馬観光組合東京出張所のある渋谷の駅前のビルに向かった。
そして、ペンションを利用してくれてる会社や事業所へ挨拶回りをしていた。
そして昼食もそこそこに午後も精一杯仕事をしていた。
一日がまたたくまに過ぎ、夕日が落ちて真っ暗になるまで仕事をしていた。
そして六時になると美保に電話を入れた。
「挨拶回りは終わったよ。いまから警部の家に行くから」。。
「気を付けてね。帰りも気を付けて、お願いだからね」。
「大丈夫だよ、美保も体を冷やさないようにな」
「分かった、じゃあね」と美保は寂しそうにそう言うと電話を切った。そして京平はカーナビに三河の電話を入力した。
西神田から高速5号線に乗るとラッシュに嵌まった。
そして三十分も掛かって北池袋で降り、川越街道に入った。そして環七通りを左折しナビが示すように直ぐに右折して茂呂遺跡方面に走り、氷川台に着いた。
三河昇の家に着くと立派な屋敷に京平は驚いた。
そしてクラクションを鳴らすとガレージのシャッターが上がった。車を入れた。
するとガレージの中で三河は待っていた。
シャッターを降ろし、「ご苦労様です、どうぞ」と案内してくれた。
「どうも、御苦労様でした。食事を取ってありますから食べながら打ち合わせしましょう」。京平は屋敷の事を訪ねると恥ずかしそうに答えた。
それは元々三河は東京の出身であり、転勤になるまでは住んでいた家だと言うのだった。そして十月まで知り合いに貸していたと言うのだった。
居間に通されると寿司桶の大きいのがドサッと置かれていた。その横には大きな紙袋があり、逆さにした。ゴリラの覆面と懐中電灯を出して見せた。
「これはいい、ヘルメットは嵩張るから止めますか」。と京平はマスクを手に取ると被って見た。そして視界の具合を見ると外した。そして懐中電灯を持つと警察の記しの桜の紋が入っていた。
「これは支給品です、こんなのは警察の売店で売っていますから」。
三河は寿司をつまみながら笑っていた。そして点けてみると恐ろしく遠くまで届く協力な懐中電灯だった。
そして食事を済ませ、テーブルの上を片付けると都内の地図を広げ、ターゲットのリストを広げた。「全員の居所と携帯電話を調べてあります」。
京平は連絡にはプリ携を使う事を三河に伝えた。
「それは危ないですな、相手の携帯から身元が割れるでしょう」。と何も知らないようだった。そう言って首を横に振った。京平は説明した。
「そうですか、今の制度以前に。でしたら身元は割れないで済みますね」。
三河は携帯電話とカードを手にすると頷いていた。そして押し入れを開け、預けたブリーフケースを出して渡した。
京平もまた持って来たフリーフケースを開けると弾薬の入った箱を出してテーブルの上に置いた。
「警部、今日はどの弾を使います?・・・」。
「ええ、例の炸裂弾とか言うのを使いましょう。あれなら銃は特定出来ませんからな。
それに我々警察も間違いなく殺し屋の者だと判断しますから」。
「なんか変ですね、その警察官とこんな話をしているって言うのも」。そして二人はカートリッジ十本を二つに分け、十二発の炸裂弾を入れた。
そして銃に入れると安全装置を掛けると消音器を装着した。
そして二人は無言で着替えた。京平は持参した真っ黒なハイネックのセーターに皮のツナギを着た。そしてガンホルダーを着け、カートリッジホルダーに五本の予備を押しこんだ
「まるで殺し屋ですな、では私も」。と三河もまた京平に習って黒づくめの服を着込んだ。そして警察で使うガンホルダーを腰に着けた。
「それじゃ少しホルダーが小さいですね、これを」。と言ってホルダーを外し、京平は予備のガンホルダーを渡した。
「なんだあるじゃないですか、最初に言って下さいよ、アッハハハ・・・」。と豪快に笑って着けていた。
「まるで殺し屋かスパイですな。中々私も似合いますな。どうです紺野さん」。
「ええ、そうですね。似合いますよ。そろそろ行きますか」?
すると三河は手洗いに行くと出た。京平はその隙に右の肩にもガンホルダーを着けて美保の銃を入れた。その銃には鉄鋼弾が装填されていた。
そして三河が戻って来ると何もなかったような顔をして支度を始めた。そして京平はポケットから埃一つ残さず出し、財布と携帯電話、ゴリラの覆面と黒い帽子を持ってガレージに向かった。そして三河が運転席に座った。
シャッターを開けて表に車を出すと京平が降ろして車に乗り込んだ。
そして環七に出ると渋谷の明治神宮に向かった。三河は慣れた物で裏道に入ったり出たりと流石東京育ちだった。
「紺野さん、呼び出す男の順に電話番号を書いてありますから。電話したら中島の使いだと言って二人を神宮の森の丸太のベンチの所へ来いと言って呼び出して下さい」。
「中島ですね、分かりました。中島とはどんな男です」?
「ええ、中島と言うのは前のリーダーです。奴は九州で傷害事件を起こしまして拘置所にいて連絡は取れません」。
京平はリストを持つと町の明かりに照らしながら携帯のナンバーを押した、すると直ぐに出た。そして言われた通りに伝えた。
すると、荒っぽい応対が丁寧な言葉使いになり、二つ返事で従った。そして二人目のサブリーダーにも同様の内容で呼び出した。
NO-74
「そうね、こんなことは国の政策でやる事なのにさ、早く誰かがやる可きだったのよね。それにいまの法律なんか抑止になってないもの。少年法なんか無くして大人の法律を行使する可きよね」。
美保は仲間に入れて貰えなかった事に少し不満そうだった。その顔は一緒に行きたい素振りを見せていた。
「でも、もう美保にはさせられないからね」。
「うん、分かっている。私にはもっと大切な仕事があるもの。元気な赤ちゃんを生む仕事が。京平さん、絶対に無理しないでね」。
「分かっているよ。だから警部と一緒に行動する事にしたんだ。もし大勢で来られた時の事を想定してね。一人だと十二人までは何とかなるけど、もしそれ以上で来られた場合は適わないから。予備に美保の銃も借りてくから」。美保は心配そうに口を尖らせて黙って頷いた。
そして十二月二十一日の月曜日、スッキリ晴れ上がっていた。
京平は美保が支度してくれた荷物を車に積むと、美保に見送られて白馬町の観光組合の東京出張所に出掛けた。
そして二人の観光組合員の乗った車と白馬駅で落ち合うと、二台連なって出掛けた。そして東京に着くと白馬観光組合東京出張所のある渋谷の駅前のビルに向かった。
そして、ペンションを利用してくれてる会社や事業所へ挨拶回りをしていた。
そして昼食もそこそこに午後も精一杯仕事をしていた。
一日がまたたくまに過ぎ、夕日が落ちて真っ暗になるまで仕事をしていた。
そして六時になると美保に電話を入れた。
「挨拶回りは終わったよ。いまから警部の家に行くから」。。
「気を付けてね。帰りも気を付けて、お願いだからね」。
「大丈夫だよ、美保も体を冷やさないようにな」
「分かった、じゃあね」と美保は寂しそうにそう言うと電話を切った。そして京平はカーナビに三河の電話を入力した。
西神田から高速5号線に乗るとラッシュに嵌まった。
そして三十分も掛かって北池袋で降り、川越街道に入った。そして環七通りを左折しナビが示すように直ぐに右折して茂呂遺跡方面に走り、氷川台に着いた。
三河昇の家に着くと立派な屋敷に京平は驚いた。
そしてクラクションを鳴らすとガレージのシャッターが上がった。車を入れた。
するとガレージの中で三河は待っていた。
シャッターを降ろし、「ご苦労様です、どうぞ」と案内してくれた。
「どうも、御苦労様でした。食事を取ってありますから食べながら打ち合わせしましょう」。京平は屋敷の事を訪ねると恥ずかしそうに答えた。
それは元々三河は東京の出身であり、転勤になるまでは住んでいた家だと言うのだった。そして十月まで知り合いに貸していたと言うのだった。
居間に通されると寿司桶の大きいのがドサッと置かれていた。その横には大きな紙袋があり、逆さにした。ゴリラの覆面と懐中電灯を出して見せた。
「これはいい、ヘルメットは嵩張るから止めますか」。と京平はマスクを手に取ると被って見た。そして視界の具合を見ると外した。そして懐中電灯を持つと警察の記しの桜の紋が入っていた。
「これは支給品です、こんなのは警察の売店で売っていますから」。
三河は寿司をつまみながら笑っていた。そして点けてみると恐ろしく遠くまで届く協力な懐中電灯だった。
そして食事を済ませ、テーブルの上を片付けると都内の地図を広げ、ターゲットのリストを広げた。「全員の居所と携帯電話を調べてあります」。
京平は連絡にはプリ携を使う事を三河に伝えた。
「それは危ないですな、相手の携帯から身元が割れるでしょう」。と何も知らないようだった。そう言って首を横に振った。京平は説明した。
「そうですか、今の制度以前に。でしたら身元は割れないで済みますね」。
三河は携帯電話とカードを手にすると頷いていた。そして押し入れを開け、預けたブリーフケースを出して渡した。
京平もまた持って来たフリーフケースを開けると弾薬の入った箱を出してテーブルの上に置いた。
「警部、今日はどの弾を使います?・・・」。
「ええ、例の炸裂弾とか言うのを使いましょう。あれなら銃は特定出来ませんからな。
それに我々警察も間違いなく殺し屋の者だと判断しますから」。
「なんか変ですね、その警察官とこんな話をしているって言うのも」。そして二人はカートリッジ十本を二つに分け、十二発の炸裂弾を入れた。
そして銃に入れると安全装置を掛けると消音器を装着した。
そして二人は無言で着替えた。京平は持参した真っ黒なハイネックのセーターに皮のツナギを着た。そしてガンホルダーを着け、カートリッジホルダーに五本の予備を押しこんだ
「まるで殺し屋ですな、では私も」。と三河もまた京平に習って黒づくめの服を着込んだ。そして警察で使うガンホルダーを腰に着けた。
「それじゃ少しホルダーが小さいですね、これを」。と言ってホルダーを外し、京平は予備のガンホルダーを渡した。
「なんだあるじゃないですか、最初に言って下さいよ、アッハハハ・・・」。と豪快に笑って着けていた。
「まるで殺し屋かスパイですな。中々私も似合いますな。どうです紺野さん」。
「ええ、そうですね。似合いますよ。そろそろ行きますか」?
すると三河は手洗いに行くと出た。京平はその隙に右の肩にもガンホルダーを着けて美保の銃を入れた。その銃には鉄鋼弾が装填されていた。
そして三河が戻って来ると何もなかったような顔をして支度を始めた。そして京平はポケットから埃一つ残さず出し、財布と携帯電話、ゴリラの覆面と黒い帽子を持ってガレージに向かった。そして三河が運転席に座った。
シャッターを開けて表に車を出すと京平が降ろして車に乗り込んだ。
そして環七に出ると渋谷の明治神宮に向かった。三河は慣れた物で裏道に入ったり出たりと流石東京育ちだった。
「紺野さん、呼び出す男の順に電話番号を書いてありますから。電話したら中島の使いだと言って二人を神宮の森の丸太のベンチの所へ来いと言って呼び出して下さい」。
「中島ですね、分かりました。中島とはどんな男です」?
「ええ、中島と言うのは前のリーダーです。奴は九州で傷害事件を起こしまして拘置所にいて連絡は取れません」。
京平はリストを持つと町の明かりに照らしながら携帯のナンバーを押した、すると直ぐに出た。そして言われた通りに伝えた。
すると、荒っぽい応対が丁寧な言葉使いになり、二つ返事で従った。そして二人目のサブリーダーにも同様の内容で呼び出した。
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