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80代母とアラカン娘夫婦で出かけた
長崎の旅。
初日のメインは、長崎市の外海(ソトメ)でした。
ここには、世界遺産
集落があります。
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(外海・大野集落からの眺め。肉眼では五島列島も見えた)
外海は、キリスト教が禁じられていた時代に、
ひそかに信仰を受け継いでいた
「潜伏キリシタン」の土地でした。
明治になって、信仰が許されると、
出津(シツ)教会堂と大野教会堂が、
建てられました。
フランス人のド・ロ神父の指導の下、
信者が協力して、山から石を運ぶなどして、
造りあげたそうです。
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(左がド・ロ神父)
母が楽しみにしていたのが、ここでした。
外海は坂道だからというと、
あんなに嫌がっていた杖を買いにいってまで
準備したほどです。
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まず、大野教会。
集落の細く曲がりくねった坂を
登り切ったところにあります。
車は途中の駐車場にとめました。
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中には入れないので、ぐるりと外回りを見学。
その帰り、母が慎重に坂道を下っていると、
一台の軽トラと行き会い・・・
運転していた男性が声をかけてくれます。
「私が知っていることをお話ししましょうか?」と。
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早速、お言葉に甘えます。
この方は、かつて大野教会を建てた住民の子孫、
ご自身も幼いときから、ここに通われ、
今、教会の管理をしていらっしゃるそうです。
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男性は、
世界遺産となった経緯も交えながら、
教会の建物について説明して下さいました。
「先祖が遺してくれた教会を
受け継ぎ、伝えたい」
その想いがひしひしと伝わります。
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それにしても、なんという幸運!
平日の午後、
訪れる人もいない中での出会い・・・
母が、杖をつき、ゆっくりと歩いていればこそです。
私達夫婦だけだったら、もっと早足・・・
男性も、声をかけられなかったでしょう。
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帰り際、男性が母に尋ねました。
「奥さんは、おいくつですか?
わたしは80+α歳ですが」
「あらまぁ、同い年じゃありませんか!
昭和1X年生まれでしょう?」
同い年のふたりは、嬉しそうに語り合い、
「お互い、元気で頑張りましょう」と
笑顔で別れました。
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次の出津(シツ)教会↑。
こちらは案内役に、年配の男性がおいでです。
名札を見ると、わたしの旧姓・・・
つまりは、母と同じ名字です。
しかも、教会を建てたド・ロ神父の
プロフィールには、
母には懐かしい場所が登場・・・
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同い年や同姓の方に出会い、
ド・ロ神父との共通点を知る・・・
ささやかなことですが、
旅先の出来事だと、
いっそう胸に響くもので・・・
母が、いたく感激し
本当に嬉しそうでした。
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(出津教会下の歴史の道。ド・ロ神父も歩いた)
二度目の外海、
地元の皆さんとお話しできて、
わたしも、大満足でございました。
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おつきあいいただき、どうもありがとうございました。
「潜伏キリシタン」については、
セカンドブログ「歴タビ日記」でまとめるつもりです。
こちらも、どうぞよろしくお願いいたします。
ご主人様もご一緒にきっといい思い出の旅になりますね。
旅も目的地も長崎という まさにぴあ野さんにぴったり!
地元の方々との思わぬふれあい。
こんな楽しいことはありませんね。
そういえば私もはるか昔、2007年の長崎平戸、雲仙への旅をしましたが
ゆっくりと流れる時間を過ごしたことが思い出されます。
旅の続きのお記事、楽しみにしています。
本当にその通りなんです。
天気に恵まれ、食べ物はおいしいし、
見るものすべて面白いし・・・
母も私達夫婦も大満足の良い旅でした。
杖をつく母がいるせいか、
地元の皆さんに声を掛けられる機会が多かった気がします。
それも旅をより楽しませてくれました。
あっこちゃんもお出かけの平戸や雲仙もよいですよね・・・
すっかり長崎びいきになった母、
平戸も出かけたいようです。
杖をついた母のあゆみに、ゆっくりゆっくりつきあう、
いつもとは違う旅です。
まだしばらく続きますが、どうぞおつきあいくださいませ。