おはようございます。
本日は、信州のお蕎麦の話です。
どうぞ、おつきあいくださいませ。
先日出かけた松本の蕎麦店でのこと。
・・・「蕎麦は、冷たくなくちゃ!
あったかいのなんか、フニャフニャで、蕎麦じゃないよ!」
となりのテーブルにいた男性グループから、聞えてきた言葉です。
皆さんも、うなずいておいででした。
(IC近くで便利なので、よく行くお店。毎度、潜り戸に戸惑うw)
おそらく・・・
アタクシのオーダーを聞いての、ご発言ですよね。
聞えるとは思わなかったのでしょうが、
お声が大きくて、しっかり聞えておりましたのよw
そりゃ、アタクシだって、その意見に賛成します。
そばつゆに、ちょこっとつけ、
冷たいお蕎麦をズズズ~っと、すするのが、大好きです。
でもね、「とうじそば」は別。
以前、開田高原へ出かけたとき、
「とうじそば」に出会って、感動しました。
温かい蕎麦のイメージが、ひっくり返ったのです。
その後も、隣のテーブルでは、蕎麦談義が続いていました。
あちこちの、お蕎麦を食べ歩かれているようで、
わたしも、「わかる、わかる~」と、うなずくことばかり。
ほどなく、こちらに「とうじそば」がやってくると、
おとなりのテーブルで息を呑むのがわかりました(=静かになったw)。
感に堪えられなかったのか、「すげぇな」とポツリ(羨ましかった?w)
(二人前)
とうじそばは、南信の郷土料理だとか。
ご覧のように、小分けにされた蕎麦を、竹で編んだ「とうじ籠」に入れ、
煮立った鍋に軽く浸して、いただきます。
鶏肉、山菜、キノコ、野菜たっぷりの鍋が、また、おいしいんです。
で、ここが肝心。
鍋に「とうじ籠」を入れたら、「しゃぶしゃぶ」しちゃいけません。
もう、ほんの一瞬、鍋に入れるだけ、です。
それで十分、お蕎麦もあたたまります。
「せいろそば」と同じとは申しませんが、
お蕎麦が、フニャフニャになっちゃうなんてことはありません。
そうなったとしたら、食べる側の問題です!
おとなりの男性グループは、召し上がったことがなかったのかしら?
「おいしい」「おいしい」を連発するアタクシたちを
横目でご覧になっているのが、よくわかりましたw
この時期ならではの「とうじそば」、
具材たっぷりの鍋で、おいしくいただき、しっかり温まって・・・
寒い寒い冬を乗り越えましょ、という先人の知恵でしょう・・・
ぜひ、お試しを♫
余談ながら・・・
松本を舞台にした朝ドラ「おひさま」のヒロイン(井上真央)は
蕎麦屋さんに嫁ぎます。
そこで、「とうじそば」を義父さんが振る舞うエピソードがありました♫
本日も、おつきあいいただき、どうもありがとうございました。
(食べ物の好みは、人それぞれということで、もろもろ、お許しを)