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カラスウリを探して~「幻の朱い実」

2022-11-14 | 季節の花
秋の盛り、
今年も「幻の朱い実」こと、
カラスウリの季節がやってきました。

この時期は、
烏瓜を探し回るのが、
毎年のお約束です・・・w




週末、
目をつけておいた雑木林に行ってみると・・・

ありましたっ!

ひゃっ、あちらにも、こちらにも
思ったより、たくさん「朱い実」が
揺れています。

・・・・・・



でもなぁ・・・
これじゃ、まだまだなのよねぇ・・・

イメージには遠いのです。



『幻の朱い実』(岩波書店)は
児童文学で知られる、石井桃子さんの
自伝的小説です。

著者自身をモデルにした明子と
親友・蕗子の友情が描かれます。

好きすぎて、
胸がいたくなるくらい、
大好きな小説です。




小説の始まり、
二人の出会いのきっかけになるのは
烏瓜でした。

「門口に、何百という赤、黄の玉のつながりが、
ひょろひょろと突きたつ木をつたって
滝のようになだれ落ちていたのだ」5頁

烏瓜が滝のようになだれ落ちる・・・

これが、わたしの見たい烏瓜なのです。




今回見つけた烏瓜は、
ふっくら、つやつやした朱い実が
いくつもあったけれど・・・

滝のようになだれ落ちてはいないよねぇ・・・




こうなったら、
小説の世界を再現しようと
さっそく、拾ってきた実を、庭に植えてみました。

(冒頭画像)

以前、ご近所さんにいただいた苗からも、
花が咲いてくれましたが、
雄花ばかりで実はできませんでした・・・




さて、来年は、
滝のようになだれ落ちる「幻の朱い実」に
出会えるでしょうか・・・

******************
おつきあいいただき、どうもありがとうございました。

引用:石井桃子『幻の朱い実』ポプラ社(1994年)
装丁も手がけた司修さんの表紙絵が、
小説の世界に、合っています。

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