恩田陸さんの新刊『スキマワラシ』(集英社)を読みました。
図書館で予約をして、三ヶ月ほど待ったでしょうか・・・
陸さまとしては珍しく、語り手はアラサーと思われる、男性です。
我が市内と思しき街も出てきて、おもしろく読み終えました・・・
それからしばらくして・・・
知人が買ったばかりの、この本を持っていて・・・
何気なく、カバーを外したところ・・
えっ!?
ちょっとネタバレかも知れませんが・・・
リールのついたワンコと、それを追う女性、男性二人・・・
ああ、ストーリィの肝が、ここにっ!!
カバーイラストにも、物語の象徴的なシーンが描かれていましたが、
カバーの下、本自体の表紙には、また違う絵があった・・・
そして、それにも象徴的な意味合いがある・・・
これって、きちんと装備された、
図書館の本では、絶対に見られませんよね・・・
そういえば・・・
アタクシ・由々の名前の由来でもある、
高楼方子さんの『ゆゆのつづき』(理論社)。
まずは、図書館で借りて読んだものの、忘れがたくて、購入・・・
付いていた帯は、物語にピッタリで、感動しています。
帯こそ、図書館の本では、絶対にわかりません・・・
表紙に意味が込められていることは、よくあることで・・・
たとえば、凪良ゆうさんの『流浪の月』(東京創元社)は
アイスクリームで、これが大きな意味を持っていました。
最近の本はカバーをとると、経費削減なのか、
無地の表紙で面白みもない本が増えています。
でも、陸さまのような、大御所・・・
絶対に売れる作家さんの場合、出版社も力を入れるのでしょう。
こんな風に、お金をかけて、カバー下にまで気を配れるのかもしれません。
いずれにせよ・・・
図書館の本では、絶対にわからない、カバー下の世界。
買ってこその秘密の喜びでしょうか・・・
これはもう、購入者へのご褒美ってことですね♫
◆書影は版元ドットコムより使わせていただきました。