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『鎌倉の四季花ごよみ』

2021-06-27 | 2022夏まで ~本~
おはようございます。
本日は、花と本と、鎌倉の話に、どうぞ、おつきあいくださいませ。



最近、所用あって、鎌倉へ出かけることが増えました。
せっかくの鎌倉、このご時世ですから、のんびりとはいきませんが、
興味のあるスポットへも、ひとつ、ふたつ足を延ばしています。

いつも、行く先々で、お花が迎えてくれるのですが、
名前があやふやなことも多々あって・・・

そこで、図書館で、借りてきたのが
写真・文/原田寛『鎌倉の四季花ごよみ 花咲く道を歩く』(講談社)。



なんだか、古めの本だなぁと感じてはいましたが、
家に帰って奥付を見たら、1993年の本でしたw
ネット上でも、どうやら中古品しか手に入らないようです。

(・・・ということで、書影を載せてしまいました。
関係者の皆様、お許しを)



本には、季節毎に咲く花の紹介と写真だけではなく、
鎌倉歩きのモデルコースや「花の寺社・名勝案内」も載せられています。

なんせ30年近く前の本ですから、
情報としては心もとないですが・・・
それでも、鎌倉に咲く花は、きっと変わらないでしょう・・・

(・・・と、信じたい。消えてしまっていたら哀しい)



さて、鎌倉と言えば、紫陽花・・・

紫陽花で知られる有名なお寺も、多々あります。
緑濃い鎌倉と雨に濡れる紫陽花は、ことのほか、似合うのです。
この本でも、破格の扱いで、見開き4ページ分を、紫陽花に割いてるほど!

・・・ということで、本日の画像も、鎌倉で見つけた
紫陽花の花をアップしました。

30年前も、今も変わらず、鎌倉の「紫陽花」は、愛されています♫



この本で、もうひとつ、変わらぬものに気づきました。

お花の写真の背景には、
かなりの確率で「やぐら」が写っているのです。


エッセイには、以下の一文もありました。

「堂宇のすぐ背後には、独特な鎌倉石の灰色の岩肌が迫りきている。
鎌倉では、この崖をうがってつくられた、防空壕のような穴を
お寺の境内や山中の小道の脇などで随所で見かける・・・」122頁

この「防空壕のような穴」が、中世に作られた「やぐら」。
今も、法輪塔や五輪塔などが鎮座し、お堂としてお参りされています。



子どもの頃から、鎌倉で何気なく眺めていた「やぐら」・・・

最近、中世以来の歴史があることを知り、
わたしの「鎌倉・歴史さんぽ」のテーマのひとつですw

鎌倉と言えば・・・
今も、30年前も、紫陽花、そして「やぐら」・・・
1993(平成5)年出版の著者に、親近感を抱いてしまいます。

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おつきあいいただき、どうもありがとうございました。
「やぐら」は近年、風化が激しく、またイタズラの被害もあるとか。
ご供養の場であることを忘れずに訪ねたいものです。

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