30代の頃・・・
60代の大御所の先生が、しょっちゅう固有名詞を間違えたり、
忘れたりなさるのが不思議でした。
その道の専門家で、尊敬している先生だけに、なぜ・・・?と。
時は流れ、今の職場、パート仕事でのこと・・・
数年前に、定年後の、元バリキャリ女性が、同僚となりました。
女性の先輩として憧れる、素敵な方です。
がっ!
ぽかミスが多すぎるっ!
管理職だったから、日常雑務の経験がないからか?
とにかく不思議で、あまりにフォローが続くと、イラッともしましたw
さらに、時は流れ・・・
今なら分ります。
恩師も元バリキャリ同僚も、
全てのことは、年齢ゆえだったのだと・・・
アタクシも、立派なアラカン。
もはや、固有名詞が思い出せないなんて、当たり前っ!
ぽかミスも以前より増えました・・・w
とりわけ、休み明けは、危険・・・
忘れちゃっているんですっ!
職場のPCのパスワードを思い出せなかったときは、愕然でした。
ああ、なんて残酷なの、年齢って・・・
さて、大切なのは、ここから・・・
老いは、誰にでも訪れること・・・
自分がミスったときは、素直に認め、謝れる人でいませう。
笑って誤魔化したり、ふてくされたりは論外です!
それでも卑屈になる必要はありません。
詩人・永瀬清子は書きました。
「(人がもつ五感やその他、多くの感覚の)
その一つがダメになるのは、秋の木の葉に虫くいができるようなものであり、
しかしそれでもまだ色美しくあることはできます。」と。
たとえ虫くい葉でも「色美しくある」ことはできる・・・
そのためにも、背筋を伸ばしましょうぞ、ご同輩!w
◆引用は永瀬清子『あけがたにくる人よ』思潮社「あとがき」より
◆画像は10月の群馬県みなかみ町にて撮影。
彼の地をはじめ、この大雪が心配です。