外出自粛の「おうち時間」。
狭い家のリビングで、夫がテレワーク中となれば、
私は、ひたすら、別室のお片付け・・・
で、発見したんです。
『萩尾望都作品集』(小学館)!
以前、古本市で購入したのをすっかり忘れていました・・・
といっても、全巻ではなく、第1、第3、第5、第10巻の計四冊。
こりゃ、お片付けのご褒美ですね♫
「花の昭和24年組」といわれる
萩尾望都、竹宮恵子、大島弓子、山岸凉子、木原敏江ら、諸先生方が、
まだお若い頃に、私は少女マンガを愛読しておりました。
当時は、「少女コミック」(小学館)を買っており、
どの号にも、萩尾望都、竹宮恵子、大島弓子先生の、どなたかの作品が
必ず掲載されているという、なんとも贅沢なマンガ生活でした。
木原先生は「マーガレット」、山岸先生は「りぼん」でご活躍で、
そちらは同級生と交換して回し読みしていました♫
楽しかったなぁ~~
この先生方の作品は、幼いなりに、別格な感じを受けていたので、
子どもを侮っちゃいけませんね~~~
ということで、「ポーの一族」の頃の、萩尾望都作品を愛読していましたが・・・
「ポーの一族」ばかり、お書きになるのではなく、
雑誌には、違う作品も掲載されるわけです。
今回、ひっさびさに「ハワードさんの新聞広告」↑を読みました。
表紙を見た瞬間に、
覚えている、覚えている・・・!ゾクゾクします。
ミュージカル仕立ての作品が、とっても新鮮でした。
当時は、テレビで観るミュージカル映画、
それも「サウンドオブミュージック」か「ウエストサイドストーリィ」がせいぜい。
生舞台を観るのは、もう少し後のお話で・・・
それでも、「ハワードさん」のミュージカル仕立てが、たまりませんでした。
今回、気づいたのですが、ちょうど、
モー様が英国に、ご滞在中の作品だったのですね♫
で、4冊を読んでいるうちに、どうしても読みたくなったのが、
「セーラ・ヒルの聖夜」・・・
手持ちの『11月のギムナジウム』↑(小学館文庫)にも収められていたのですが・・・
たまらなく、昔のコミックサイズで読みたくなって・・・
宅配業者さんの忙しい時なのに、ネットで購入しちゃいました。
(ありがとうございました)
↑「セーラ・ヒルの聖夜」、昭和46(1971)年・冬の増刊号に掲載の作品です。
これこそ、初めてモー様と出会った作品だと思います。
まさに記念すべき作品なんです!
あらすじは、初めて祖母の家で過ごすことになった少女が、
なんと村のガキ大将と、そっくりで・・・
実は、二人は双子だったという・・・
男女の双子は「似ることはない」なんて、野暮なことは、おっしゃらないで!
セーラ・ヒルという地名、「聖夜」とはクリスマスのこと・・・・
などなど、昭和の低学年・女子には、たまならい要素が揃っていました。
それから50年、半世紀ですよ!
私は、「セーラ・ヒルの聖夜」というタイトルを聞くだけで、
今も、メロメロ・・・うっとりしてしまいます。
この翌年なんですよね、「すきとおった銀の髪」で
「ポーの一族」がスタートするのは!!
今思えば勿体なかったのですが・・・
中学の後半くらいで、「少女コミック」をはじめ、
マンガ・どっぷりの生活から離れてしまいました。
だから、なんと、「イグアナの娘」も読んでいないんです!
(↑ウソウソウソ~~っ!バカじゃないの~~っ!)
そうして、時たま、散発的に読んだことはあっても、
本格的にモー様作品へ戻ってきたのが、「王妃マルゴ」↓でした。
実に40年・・・w
今回、萩尾望都先生の初期の作品を読んで、
(かつて読んでいたのに、忘れていた作品も含め)
私がヨーロッパに憧れた起点はここにあったのかも・・・と気づきました。
とりわけ、「セーラ・ヒルの聖夜」の舞台であり、
エドガーの故郷でもある英国に憧れていたんだなぁと・・・
プラスして、「赤毛のアン」に夢中だったわけで・・・
カナダは英連邦の一部ですからね・・・
英国的なものに憧れるのも当然でした・・・
でも、それは決して、現実の英国やカナダではなく・・・
私が萩尾望都マンガや、モンゴメリのアンはもちろん、
バーネットやアリソン・アトリーの小説から想像した世界なんだなと・・・
そんなことを考えさせられてしまいました。
大人になってから出かけた、それらの国々への旅は、楽しかったものの・・・
実際は、理不尽で嫌な思いをさせられたり、
見たくないものを見てしまったりしますものね・・・
そこへ行くと、想像だけの世界はね・・・w
久しぶりに、あの頃、憧れた「外国」に、どっぷりひたりました。
新型コロナウイルスに怯える日々、
しばし、閉塞感から抜け出せた、幸せな時間でした。
他にも、本棚の整理から、いろいろ見つかっておりまして・・・
図書館が休館になってしまったので、
借りたままになっている本もあります。
若い頃と違って、目が悲鳴を上げるのは辛いけど・・・
「おうち時間」の今、それなりに充実感を感じているのは、
本のあるおかげかもしれません。
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お付き合いいただき、どうもありがとうございました。
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