明鏡の夢を見たんだ。
初めてだった。
明鏡は いつものように右側を下にして寝ていて
ちゃんまーは添い寝しながら明鏡を抱きしめていた。
あぁ坊主だ。
そうそう、この頭が明鏡。
感触をギュッと感じる。
二ホイを吸い込む。
あぁそう。これが明鏡だ。
明鏡 やっと会えたね。 オマエはおりこうだな。
おりこうおりこう。
明鏡は本当にお利口さんだな。
そう言いながら泣いていた。
そして せっかく会えたのにかーちゃんてばおりこうとしか言ってないな ごめん。
と言ってた。
夢ってわかってたんだ。夢の中で。
やっと会えた。 やっと抱きしめることができた。ってずっと思ってた。
明鏡 明鏡。
明鏡は本当におりこうさん。
そして目が覚めたら やっぱり本当に泣いていて。
明鏡がいないことが寂しくてまた泣けて。
でも 夢で会えたことは嬉しくて。
寂しいんだけど なんかちょっと安心したりして。
あぁこれで 明鏡を解放してやることができた。と感じた。
これで安心して明鏡は空へ昇っていけるんだ。
そんな日の空は
それはもう
文句の付け所のない スーパーきょきょちゃんブルーな空だった。
おりこう明鏡。長いこと悪かった。
かーちゃんは大丈夫。 心配はいらない。
だから オマエはもう 迷うことなくまっすぐ昇っていきなさい。
心のずーーーっと奥の方から
身体の隅々から
オマエに愛を贈る。