五高の歴史・落穂拾い

旧制第五高等学校の六十年にわたる想い出の歴史のエピソードを集めている。

五高の剛毅木訥とは?

2013-10-15 06:12:13 | 雑件
五高の教育精神剛毅木訥ちは・・・・・・どんな苦しい事が吾身に当つて来ても、それが為に屈することなく、
物に負けない所が剛、事に当たって断然物を決する所が毅、これで慾に惑わされる所がない。
それが為に如何なる難儀に臨んでも猶豫する所がなく、何処までも毅を以って事を断ずる。
木と云うは山から伐り出した木で飾りがないこと。訥というは小人の様に悧口という方でない。
言も成るべく控え目にして、成るべく言はうとして控える。言の巧みな所がない。小人は憚る所もなく
間違うても口に於いては巧に利く、行ひを顧みるものであるから、口に任せて言う所がある。君子は草ではない。
今言った事が後に行われぬ事があってはと、後の行いを顧みるから言はうとして控える。それが自ら仁に適う所がある。(習学寮史より転記する)