五高の学徒出陣について

五高歴史の中では幾つかの暗い悲しい過去があるが、特に高等学校令が改正された昭和１８年９月22日学徒出陣の命令が下った。

文科学生の召集免除が猶予されていたものが破棄されたのである。
学業半ばにして出征という事で、中央の出陣式は雨の東京神宮外苑において開催されたことは、この学徒動員のニュースは昔のニュース記録で秋雨けむる神宮外苑で学徒は・・・と放映されるテレビを見られた方も多いことであろう。この学徒動員は五高においても戦時期における最大の暗い悲しい想い出である。

戦後七〇年この学徒動員のことなど全く知らない世代になってしまった今日、安倍内閣は日本国民は軍備を持ち外国の攻撃に対する対抗処置の準備をしておく必要があると説いている。それが尖閣諸島の中国艦船の領海侵犯問題や近頃の人質問題であろうか、？

五高においては昭和１８年１０月１３日学業生活半ばにして戦場に赴く学徒を送る壮行会が行われている。当時の悲壮で切迫した世情と純情な若者の心情を察するに感慨無量のものがある。

現代の若者がこれをどのように受取るかは各人各様であろうが、我々は再びこのような侵略戦争など絶対に起こらないように、起させないようにしなければならない.