試合の決着がどうなるのか、いよいよ最後の見せ場というところで中継が終わってしまっては、興ざめもいいところ、視聴者をないがしろにする放送のやり方には腹立たしいものがある。
8日、国立競技場の全国高校サッカー選手権大会準決勝・第2試合「星陵×市立船橋」の息詰まる熱戦が展開されていた。後半40分を過ぎ、ロスタイムに入った。2対1とリードされた星陵がこれが最後のプレーと思われたコーナーキックから、鮮やかなシュートで、ゴールネットを揺さぶり、2対2の同点で試合終了の笛が鳴った。規定により、ペナルティキック(PK)で勝敗を決めることになり、両ティームそれぞれ5人が蹴って、4対4となった。これから6人目というところで、CMが入った。
試合の中継再開を期待して待っていたところ、16:00からの別番組の放送が始まった。「一体、これは何だ?」
サッカー中継を終わることを一言も発せずに、次の放送に移ってしまったのだ。「流石だね。
やるね。民放さんは」、と思わず呟いた。
たぶん、キー局は東京の放送局で、系列の関西の放送局は出場の両ティームに関係がないので、‘アッサリ’‘バッサリ’打ち切ったのであろう。[実はそうではなかった。Webで知ったのだが、東京のキー局でも放送を打ち切っていた] 後で新聞のテレビ番組を見ると、「(最大4:00、以降変更あり)」、とあった。‘以降変更あり’だから、次の番組を変更して放送してくれるものとばかり思っていた。
―民放はスポンサーのCMで成り立ち、視聴者からお金を貰っていませんからね。
―でも、視聴者あっての放送でしょう。それに視聴者は、商品を買ってその中から広告料が出ているのだから、間接的に民放さんへ視聴料は払っているんですよ。
日本のスポーツ中継は、プロ野球のときによくある‘始めと終りをカット’して放送すること が平気で行われていますね。最も、このときは丁重に「残念ですが、これで中継を終わらせて いただきます」、といってますがね。
まぁ、こんなことで、試合の結果は、夕方のニュースまで待ちました。
市船橋(千葉)2―2星稜(石川)(1―1、1―1、PK5―4)
念のため、
Asahi Com にリンクしましたのでご覧ください。
高校サッカー中継、ヤマ場で中断 日テレに抗議200件