みどりの館 Blog-Edition

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子どもの自然体験について―livedoor ニュース (産経新聞配信) から

2004-11-29 00:52:49 | 雑感
自然体験の調査で、「生まれてから一度も日の出、日の入りを見たことがない」と答えた小・中学生が過半数、「海や川で魚釣りをした」「身長よりも高い木に登った」ことのない子供も四割強。いずれも前回調査(平成十二年)より未経験者が増え、過去最多。斎藤教授は「親が自然の中に子供を引っ張り出さなければ、太陽の動きを追う経験もできない」と危惧(きぐ)を抱いている。
 ほ かにも「木の実や野草をとって食べたことがない」子供は市部で60・7%、郡部でも49・4%▽「わき水を飲んだことがない」子供は市部55・3%、郡部48・8%、
 体験の貧困さは自然の中だけにとどまらず、日常生活でも「生まれたばかりの赤ちゃんを見たことがない」49・8%▽「自分の服を洗濯したり干したことがない」43・6%▽「包丁やナイフで果物の皮をむいたことがない」21・5% 
 斎藤教授は「旅行やキャンプといった“行事”ではなく、日常の中でちょっとした自然現象に目を配ることが大切。生活体験についても同様で、お手伝いをさせたり、地域の人と触れ合ったりして、日常の中で経験できるよう、親が配慮すべきだ」と訴えている。
                  [川村学園女子大の斎藤哲瑯教授(教育社会学)の調査]

 調査の結果は子どもの生活の「偏り」を示しているが、「体験の貧困さ」もたらしている理由は何か。親の配慮が足りないとの指摘は事実であろうが、親や子が置かれた社会環境は、彼らにとって、あまりにも厳しい現実があるような気がする。親がゆとりを持って、子どもに接することが出来ないような日常生活を送っている家庭が多いのもまた事実である。