昼食は汁ものと意見が一致し、つれあいと外に出る。
日曜日なので店は限定されるが、とりあえず東京方面に行く。
手始めに新川の味噌ラーメン屋に向かうが、予想通り順番待ちの状態だったのでスルーする。
途中の店も休日とあって閉店しているので、日本橋高島屋近くにできた中華屋に行く。
出てきた酸辣麺は麺が固まりとなった状態で、久しぶりに残した。
失意のまま永代通りを帰途につく。
江戸橋の交差点で信号を待っていると、老女がようやく横断歩道を渡りきると同時に車がすり抜けていくのが見えた。
つれあいと、年寄りには青信号時間が短いなどと話しあっていると、永代橋が間近となった所で、電柱の脇から「あのすみません、もしお時間があれば・・・」の声が聞こえてきた。
見ると腰が折れ杖をついた老女が、道路の反対側にあるスーパーに買い物に行きたく、永代通りを横断するのに手を貸してくれとの依頼だった。
つれあいが手を取り向こう側に向かうが、中央分離帯で早くも青信号の点滅が始まった。
老女の歩行速度では、一気に向こう側に渡るのはどう考えても無理だ。
そして信じられないのは、渡り切れない老女にクラクションを鳴らす車がいることだ。
齢90を過ぎ、日常の買い物にもひと苦労する時代。
明日は我が身か。
行くときには気がつかなかったが、帰り道、永代橋はいつの間にか補強工事が終わったようで、歩道を狭めていた仮囲いが撤去されていた。