第49回「永遠の夫婦」(12月10日放送) ●公式サイトもお引っ越し
歴史的には家康の孫・千姫と秀頼との婚儀が成立。徳川家将軍の座が家康から
秀忠に。冬の陣、夏の陣を経て豊臣家はついに滅亡するのでした。
その1年後には家康も75歳で他界。
今週の一豊さん。城で倒れて半身不随の体になるも、一時回復。
家康から山内家と徳川家養女との婚儀の約束をもらった後、豊臣家と袂を分か
つことを決意。徳川家に従うよう家臣等に告げた後、再び病の床に。
千代の腕の中で静かに最期を迎える殿。
一豊亡き後、見性院となって戦死者たちの魂を慰める旅に出る千代。
そこで千代が見たものは・・・。
■最終回はロマンチックが止まらない
一豊は本当に千代が好きだったんだなあ。
『千代が死ぬ時は、僕が迎えに行きたい』という上川さんの言葉。
その<僕>って一豊さん? 上川さん?(笑)
つまり、一豊 = 上川さんなんだよね。本当にそうなんですよね、このひとは。
も~どこまで愛いやつなのじゃ。上川一豊さんは。涙が出てしまう。
あの河原での二人のシーン。浜辺でのおんぶシーン。
死ぬときはこんなふうに迎えにいきたい。迎えに来てほしい。
夫婦ってもしかしたら、最後にそう思えるかどうかなのかもしれない・・・。
「もうよいとお思いになったら迎えに来てくださいませ」と千代も言ってたけ
れど、「お迎え」という言葉にこんなロマンチックな響きがあるなんて今まで
全く思いもよらなかったわ~。
ロマンチックに賞味期限はない♪ そういうことなのだ。
(ここ、読み飛ばして頂いていいですから。)
実は・・・自分の父のことを思い出してしまったのです。
母の告別式の日。出棺前、もう二度と顔を見られなくなるというタイミングに、
父が棺のなかに横たわる自分の妻の顔に口づける光景を。参列者が見守る前で。
思いがけない出来事に我々子供たちは唖然。身内ながらそのシーンに完璧に打
ちのめされたのでした。やるやん、68歳の父。
ロマンチックといえば、一豊さんの最期のシーンもほんとにそう。
たしか二人ぴったりと頬をくっつけたままだったと思いますが。
「千代・・・日の本一の女房じゃ」「私たち日の本一の夫婦になるのでございます」
(あ、「永遠の夫婦」の読み方って、もしかしたら「とわのめおと」?)
そして、ここからでございます。
「・・・喉が・・・かわいた」そう言うや否や目を閉じてしまう一豊。千代は
「はい」と自ら水をふくみ、ゆっくりとお水を口移しで夫に飲ませようとする
のですね。こぼれてしまった水で夫の臨終を知る妻。一豊の目の端にもちゃん
と涙が見えました。人間の最期の瞬間に涙がこぼれるのを2度見たことがある
私は、なぜかこの一豊の涙を見て安心しました。
そして、千代の口移し。このときの二人がスローモーションの映像のように美
しく、息を止めて見てしまったのでした。
慌ただしい戦乱の世を生きてきた武将の静かで幸せな最期だったんですね。
明け方まで添い寝した後、千代が再び夫の顔に手を触れ、その冷たさに涙がポ
タポタッと落ちてゆくシーン。上川一豊さん、つられて泣いてしまうのではな
いかと思ってしまいました。そんなわけないのに。
(私自身はすでにその前から涙々なのですが。)
一豊亡き後、京都に戻った千代。
千代が土佐に残らず、京都にいた理由についてこの1年ずっと考えていました。
最終回で千代は寧々に、世の中の動きを土佐に伝えるため京にいると話してい
ましたが、一豊さんと長く暮らした思い出深い京都、一豊さんと共に育てた拾
のいる京都、寧々と世間話のできる京都が、老いた身には一番居心地がよかっ
たのではないかとドラマを見て思いました。
ラストで見性院となって浜辺を歩く千代。
(私はこのシーン、初見でした。)
その姿が若き頃の姿に変わったかと思えば、千代の目の前に総髪の一豊の姿が。
お迎えの時は夫が妻をおんぶすることになってるの?(おバカなツッコミ)
おんぶして歩ける上川さん、スゴイ。(おバカな感想)
いえ、そんなことどうでもいいんです。
あの手拭いをした二人の右手と右手。その千代の手をしっかり握る一豊。
笑顔の二人。感動的で後味のよいラストシーンでした。
この笑顔を見た時に、土佐の平定のシーンを逃げずに乗り越えていてよかった
と、あらためて思えました。
最終回を見終わって、もちろん寂しさはいっぱいだけれど、喪失感みたいなマ
イナス感覚ではなく、逆にポジティブな何かが私には残っています。
余韻・・・もっと平たく言うなら<温もり>。
1年を通じて私の心に残ったものは、温もりでした。
このドラマの製作に関わった方々には、ただの歴史検証ドラマにならず、質の
高い大人の人間ドラマを見せて頂けたことに感謝したいと思います。
そして、いつもリアルな存在感で私をドラマの世界に引き込んでくださった主
役のお二人にも大きな拍手を贈りたい。
ほんとに可愛くて素敵で、愛すべき夫婦でした。
それから特に、大河ドラマ放映中は一豊以外のキャラクターにならず、これが
山内一豊だと信じさせてくださった上川さんにお礼を言いたい気持ちです。
・・・って、これ書きながらも涙ぐんでしまう私。
終わってもう数日たっているというのに。
もしかして、この拙いグダグダ文章をときどき読んでくださったかもしれない
方にも感謝をこめて。「1年間お疲れさまでした♪♪」
最後に、去年の今頃から「功名が辻」に関する記事や感想をこのブログにアッ
プし続けてきた自分にも、お疲れさまでした、を言ってあげようと思います。
TV情報
●「功名が辻」スペシャル~武田鉄矢 戦国を斬る
NHK総合 12月24日(日) 19:30~21:00 21:15~22:44
(再放送) 12月30日(日) 13:05~14:35 14:40~16:09
武田さんの独自の視点、薀蓄によって解説しながら、前後編総集編として放送。
2006限定~今週の一豊さん バックナンバー
ムンパリさんも、1年間お疲れさまでした!とっても楽しかったです。そしていつもお相手してくださってありがとうございました(笑)
上川さんのすてきな提案について、チーフ・プロデューサーの大加さんがまたすてきなコメントを。「(その内容を聞いて)仲間さんと上川さんは、ドラマの中で本当に千代と一豊になってくれていたのだなと深く感じ入ったものでした。」うう、なんか嬉しい。地元の中日スポーツに毎週日曜、担当ディレクターさんたちが交代で、その回のあらすじや見どころ、裏話などを書いてくださいました。最後は大加さんが温かいことばで締めてくださいました。大加Pさん、生で2回お話を聞きましたけど、この方自身が優しくてあたたかそうな方でした。そんなことも嬉しかったな(笑)すみません、長々と。
最終回、ほんとに素晴しかったですね。ツッコミを入れるスキもなかったですね(笑)。
大加さんのコメントありがとうございます。私も一度高知で拝見しました。そのような皆さんに支えられてのドラマだったんですね。上川さんがこの作品に出てくださって本当によかったと思います。
私たちも最後までリタイアすることなく最終回を迎えられてよかったですねー。実は途中でこっそりやめようかなと思ったことも二度三度(笑)。でも、いっしょに走ってる人がいると思うと続けることができました。
こちらこそ楽しいやりとりをいっぱい、ありがとうございました。
来年のTVドラマでも、またヨロシクね~!!(書くかどうかまだわかんないけど。笑)
あの臨終のシーンは美しかったですね。
戦場では幾度となく死を潜り抜けて、
畳の上で静かに逝けて幸せだったで
しょうね。看取るのは妻ただ一人で。
1年間、有難うございました!
ホントにホントにお世話様でした。また、
上川さんがドラマをやる時には
ヨロシクです。では・・
http://tb.plaza.rakuten.co.jp/bluestar1719/diary/200612100001/58a4d/
そうそう、看取るのは妻ただ一人でしたね。
千代の添い寝、きっとあのままいつまでも二人でいっしょにいたかったんでしょうね。一豊さん、美しい最期でした。
こちらこそ、いつもステキなコメントを書いてくださってありがとうございました。
上川さんの連ドラ、また1月にはじまりますね。その前に信長様も! これからもよろしくおつきあいくださいませ♪