~ 誰かいないか 誰かいないか ~
『清盛福原に数百の人頭を見る図』
(きよもり ふくはらに すうひゃくの じんとうを みる ず)
大蘇芳年筆
平清盛(たいらのきよもり)は平安時代末期の武将
清盛が都を福原に都を移して以来、夢見も悪く
いつも胸騒ぎばかりして、変化の物たちが多く現れた。
ある夜、入道(清盛)がいつも寝ている場所に
一間(約1.8m)に余るほどの化け物の顔が現れて清盛を覗いている
入道は少しも恐れず じっと睨んでいると
怨霊は怖れをなして消え伏せていった。
『平家物語 第五巻 物怪之沙汰』では
清盛に討たれた源氏武将たちの怨霊が
多数の髑髏となって清盛を襲ったと伝う。