オオカミになりたい(遺言)

ずっとそばにいるよ

新形三十六怪撰より 「清盛福原に数百の人頭を見る図」

2018-10-11 | 新形三十六怪撰

~ 誰かいないか 誰かいないか ~

『清盛福原に数百の人頭を見る図』

(きよもり ふくはらに すうひゃくの じんとうを みる ず)

 

大蘇芳年筆


平清盛(たいらのきよもり)は平安時代末期の武将


清盛が都を福原に都を移して以来、夢見も悪く

いつも胸騒ぎばかりして、変化の物たちが多く現れた。

ある夜、入道(清盛)がいつも寝ている場所に

一間(約1.8m)に余るほどの化け物の顔が現れて清盛を覗いている

入道は少しも恐れず じっと睨んでいると

怨霊は怖れをなして消え伏せていった。


『平家物語 第五巻 物怪之沙汰』では

清盛に討たれた源氏武将たちの怨霊が

多数の髑髏となって清盛を襲ったと伝う。