野幌森林公園 自然観察

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珍しい 予行演習

2017-09-05 18:20:52 | 日記
 7月下旬の事
九州の姉の甥から訃報の電話があった。
つまり、かねて入院中の弟が死去したとの事。

自分は、北海道 在住。
なんとかして、九州に飛びたい。
飛行機の空席があるだろうか?
喪服一式と数日間の下着類をスーツケースに投入。
行動も不安定。

そうこうしている内にまた甥から電話。
驚くなかれ、弟は未だ死んでいなかったから九州に来る必要は無いとの事。

この間の、数時間 生きた心地がしなかった。とりあえず我に返った。

この誤りは、高齢の姉にあつた様だ。
病院から姉に、容体が悪いから、直ぐに来て欲しいとの連絡。
姉は、弟が危篤の状態と判断。
病院に駆けつけると、なんの反応も無かったので、勝手に死亡したと判断。
ここに大きな間違いがあった。

死亡の確認は医師がするのだろうが。

知らせの伝達はどこにいても世界中に
瞬時に伝わる。

九州の方では、霊柩車・通夜・告別式・・の手配もしたらしい。


それから、約一カ月後の、早朝に死亡したとの連絡 あり。

新千歳空港から福岡空港に飛んだ。

無事に、通夜・告別式も終わった。

弟は、独身であった。せめて結婚して子供がいたらと思う。
専門分野では、博士の学位を有していた。人並み以上に勉強をしていたのかと思う。

弟を偲ぶ目的で、身内が温泉兼ホテルに集まった。

誰かが言った。あの予行演習があったから本番は上手く行ったと。みんな笑ったが、暗黙の了解。

高齢の姉の過ちをとがめる事は無かった。

平凡な事だが、人は結婚して子供を残す事。
この営みが、生物~人の基本ではなかろうか?
そうでなければ、人類の繁栄は無かろう。その様な気がする。

現代の日本社会に於いては、独身者が増加の傾向にある。
弟の様な死を迎える例も多いであろう。
自分にとっては淋しい思いがする。