10日、OHKで放送されたテレビ討論に出演。産業振興~輝く未来へ!地域を支える産業振興~をテーマに話をしました。
司会はOHKアナウンサーの萩原 渉さん。出演したのは私のほか、小倉弘行県議、池本敏朗県議、小林義明県議(いずれも自民党)です。
私の発言を紹介します。
〇中小企業・小規模事業者――「稼ぐ力」を生み出すには
「稼ぐ力」を生み出すには、小さい事業所も含めて中小企業が元気でなければならないと思っています。
景気は上向きつつあるとも言われていますが、なかなか実感がもてないというのが率直なところです。
私ども日本共産党は、昨年秋から今年にかけて、市民団体や研究者の方々といっしょに小規模事業者を対象にしたアンケートによる実態調査をおこないました。
対象にした事業所は、従業員が20人以下で、回答をいただいた事業所は330でした。
売り上げをみますと、年間500万円未満というのが3割と、たいへん厳しい営業を余儀なくされている実態がみてとれます。
5年前から売り上げがどうなっているか尋ねところ、「増えた」と答えた事業所は1割ほどで、5割近くが「減っている」と答えています。
「儲け」についても同様の傾向です。
小規模のところは、依然として深刻な状況が続いているということです。いろいろ原因はあるでしょうが、一番大きいのは国民全体の所得が減っているということではないでしょうか。
これは県だけではできませんが、国民の懐をあたためる、所得を増やすことを通じて消費を喚起する施策が必要ということを示していると思います。
アンケートでは、事業主の年齢や後継者についても伺いました。60歳以上の方が65%という、高齢化も問題になっていますし、後継者がいないという事業所も半数を超えています。
人材確保のために、今議論している来年度予算案では、大学卒業後のUターン就職の支援を強化するなかで、新卒者に奨学金返還を支援する企業に県が補助制度を設ける新しいとりくみも提案されました。大いに歓迎しているところです。
事業承継についても、新たな制度融資も提案されています。仕事が増える明るい見通しがもてないと、引き継ぐ意欲も持てないわけですから、そういうことにつながる中小企業や小規模事業者への支援策を県として創設あるいは充実していただきたいと思っています。
〇農業――新規就農者の確保・育成
農業が「うれしいほど儲かる」という状況になれば、就農する方も増えるでしょうが、簡単にそうならないところに苦労がありますね。
少なくとも、普通に農業すれば、普通に食べていけるぐらいの所得補償を、いろんな支援策を組み合わせながらでも、おこなう必要があると思っています。
言うまでもなく農業というのは、食料をつくる大事な役割があります。いま日本の食料自給率はカロリーベースで39%となってしまっているわけですから、これを高めるための具体策を明らかにし、支援策をつくる必要があると思います。
さらに農業というのは、林業もそうですが、大地を守り、豊かな自然を守り、災害から住民を守り、水をきれいにし、海の栄養分を供給するなどなど、大切な役割を果たしているわけですから、そういう産業にふさわしい、基幹産業としての位置づけを明確にする必要があると思います。
人口減少のなかで、どの分野も人手不足が言われていますので、農業の位置づけをしっかりしたものにしなければ、しっかりとした担い手もできないのではないかというのが私の思いです。
〇観光――情報発信・滞在時間を増やすとりくみ
岡山にはおいしい農産物やすばらしい文化や観光資源がたくさんあります。同じ場所でも季節や時間帯によって、そのすばらしさというのもまた違いますし。
リピーターや滞在時間を増やすには、そういう魅力をどう伝えるかということで、県もいろいろ工夫されています。
私たちもまた、県の魅力を深く知り、発信する、最近はSNSも発達した時代ですから、県民のみなさんにも県民目線での、発信者になってもらって、いわゆるインスタ栄えした発信には懸賞をもうけるとか、そういう啓発もあっていいのかなと思います。
私は岡山市に住んでいますが、後楽園もがんばっていますよね。幻想庭園も感動しましたが、外国人にも楽しんでもらえるよう外国語での案内はもちろんですが、折り鶴の体験会を開いたり、今後はお茶や絵手紙の会も予定しているという話もうかがいました。
このように地域の観光資源に、フルーツや特産物、歴史や文化など縦横に組み合わせることで、今あるものでも、もっと輝かせることができるんじゃないかと感じています。
〇最後にひとこと
観光地での消費拡大や生産物が売れるためにも、国民の所得が増えなければいけないわけですので、県民の所得拡大につながるような中小企業や各種産業への支援を、しっかり求めていきたいと思います。
司会はOHKアナウンサーの萩原 渉さん。出演したのは私のほか、小倉弘行県議、池本敏朗県議、小林義明県議(いずれも自民党)です。
私の発言を紹介します。
〇中小企業・小規模事業者――「稼ぐ力」を生み出すには
「稼ぐ力」を生み出すには、小さい事業所も含めて中小企業が元気でなければならないと思っています。
景気は上向きつつあるとも言われていますが、なかなか実感がもてないというのが率直なところです。
私ども日本共産党は、昨年秋から今年にかけて、市民団体や研究者の方々といっしょに小規模事業者を対象にしたアンケートによる実態調査をおこないました。
対象にした事業所は、従業員が20人以下で、回答をいただいた事業所は330でした。
売り上げをみますと、年間500万円未満というのが3割と、たいへん厳しい営業を余儀なくされている実態がみてとれます。
5年前から売り上げがどうなっているか尋ねところ、「増えた」と答えた事業所は1割ほどで、5割近くが「減っている」と答えています。
「儲け」についても同様の傾向です。
小規模のところは、依然として深刻な状況が続いているということです。いろいろ原因はあるでしょうが、一番大きいのは国民全体の所得が減っているということではないでしょうか。
これは県だけではできませんが、国民の懐をあたためる、所得を増やすことを通じて消費を喚起する施策が必要ということを示していると思います。
アンケートでは、事業主の年齢や後継者についても伺いました。60歳以上の方が65%という、高齢化も問題になっていますし、後継者がいないという事業所も半数を超えています。
人材確保のために、今議論している来年度予算案では、大学卒業後のUターン就職の支援を強化するなかで、新卒者に奨学金返還を支援する企業に県が補助制度を設ける新しいとりくみも提案されました。大いに歓迎しているところです。
事業承継についても、新たな制度融資も提案されています。仕事が増える明るい見通しがもてないと、引き継ぐ意欲も持てないわけですから、そういうことにつながる中小企業や小規模事業者への支援策を県として創設あるいは充実していただきたいと思っています。
〇農業――新規就農者の確保・育成
農業が「うれしいほど儲かる」という状況になれば、就農する方も増えるでしょうが、簡単にそうならないところに苦労がありますね。
少なくとも、普通に農業すれば、普通に食べていけるぐらいの所得補償を、いろんな支援策を組み合わせながらでも、おこなう必要があると思っています。
言うまでもなく農業というのは、食料をつくる大事な役割があります。いま日本の食料自給率はカロリーベースで39%となってしまっているわけですから、これを高めるための具体策を明らかにし、支援策をつくる必要があると思います。
さらに農業というのは、林業もそうですが、大地を守り、豊かな自然を守り、災害から住民を守り、水をきれいにし、海の栄養分を供給するなどなど、大切な役割を果たしているわけですから、そういう産業にふさわしい、基幹産業としての位置づけを明確にする必要があると思います。
人口減少のなかで、どの分野も人手不足が言われていますので、農業の位置づけをしっかりしたものにしなければ、しっかりとした担い手もできないのではないかというのが私の思いです。
〇観光――情報発信・滞在時間を増やすとりくみ
岡山にはおいしい農産物やすばらしい文化や観光資源がたくさんあります。同じ場所でも季節や時間帯によって、そのすばらしさというのもまた違いますし。
リピーターや滞在時間を増やすには、そういう魅力をどう伝えるかということで、県もいろいろ工夫されています。
私たちもまた、県の魅力を深く知り、発信する、最近はSNSも発達した時代ですから、県民のみなさんにも県民目線での、発信者になってもらって、いわゆるインスタ栄えした発信には懸賞をもうけるとか、そういう啓発もあっていいのかなと思います。
私は岡山市に住んでいますが、後楽園もがんばっていますよね。幻想庭園も感動しましたが、外国人にも楽しんでもらえるよう外国語での案内はもちろんですが、折り鶴の体験会を開いたり、今後はお茶や絵手紙の会も予定しているという話もうかがいました。
このように地域の観光資源に、フルーツや特産物、歴史や文化など縦横に組み合わせることで、今あるものでも、もっと輝かせることができるんじゃないかと感じています。
〇最後にひとこと
観光地での消費拡大や生産物が売れるためにも、国民の所得が増えなければいけないわけですので、県民の所得拡大につながるような中小企業や各種産業への支援を、しっかり求めていきたいと思います。