■マーケット
広島カープ25年ぶり優勝目前!関連株価も好調?!
プロ野球の広島東洋カープ、25年ぶりとなる優勝が目前に迫っています。早ければ10日、優勝が決まります。盛り上がる地元・広島県では経済活性化への期待が高まっています。カープがリーグ優勝を果たした場合、広島県だけでも331億円を超える経済効果があるとの試算が出ました。例えば、地元の商店街や百貨店で優勝セールが開かれると120億円以上の消費が生まれるといいます。広島の経済が潤うことは、地元企業の業績にもプラスになりそうです。7月以降の株価を見てみると、地元企業への融資の増加が利益につながる広島銀行は29%近く、ビールなどアルコール飲料の売り上げが伸びそうな、コンビニエンストアのポプラが12%以上、福山通運は12.2%上昇、広島電鉄は6.9%上昇しています。ファンによる路面電車やバスの利用が増える広島電鉄や、物流量が伸びる見通しの福山通運も株価が値上がりしています。
FRB理事講演 米 利上げのヒントあるか
--アメリカでは今月、金融政策を決めるFOMC連邦公開市場委員会が開かれるんですが、その前に何か動きがありそうだということです。ニューヨークから雨宮さんです。
《中継担当:ノムラ・セキュリティーズ・インターナショナル/雨宮愛知氏》
「米国の中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会のブレイナード理事が12日、シカゴで講演します。講演のタイトルは「景気見通しと金融政策に対する示唆」であり、20日から開かれるFOMC=連邦公開市場委員会で利上げが行われるかについて、重大なヒントが示されるのではという見方も出てきています。ブレイナード理事はFOMC参加者の中でも利上げに対して慎重な見方をしている一人と考えらえてきましたが、そうした立場の彼女から9月利上げを容認するような発言が出れば、市場は一気に9月の利上げを織り込みにいく可能性があります。」
--雨宮さんはどんな発言が出ると予想されているんですか。
「私は利上げに否定的な内容になるのではないかとみています。ブレイナード理事はオバマ政権下で財務省の国際問題担当財務次官を務めた人物で、FRB理事になってからもヒラリー・クリントン大統領候補に政治献金をするなど、民主党と強いつながりがあります。クリントン候補が大統領になれば、財務長官に抜擢されるとの噂もあるブレイナード理事が、金融市場を混乱させる可能性がある利上げの引き金をひくような発言をするとは考えづらく、むしろ9月の利上げはないということをはっきりと市場に伝えるような講演になると予想しています。以上ニューヨークからでした。」
■ニュース特集
北朝鮮が5回目核実験
テレビ東京の取材班は北朝鮮の首都・平壌に潜入取材しました。夏の市内にはビアガーデンが設けられ、美女合奏団の生演奏をバックに、1杯およそ200円の国産ビールを飲む市民で賑わっていました。また今週、回転ずしを楽しめるレストランも登場しました。日本などが経済制裁を課していますが、取材した製糸工場では中国などとの取引が順調で、経済への影響はないということです。また、平壌には日本の植民地時代などの歴史を伝えるための「新歴史館」も作られています。
【北朝鮮が5回目核実験】
北朝鮮が今日、核弾頭の爆発実験に成功したと発表した。成功が事実ならこれまでの核実験とは異なり、北朝鮮による核の脅威は一気に強まった事になる。その北朝鮮国内で今何が起きているのか、独占取材した。
【北朝鮮また核実験・過去4回とは「大きな違い」が】
北朝鮮国営メディアが高らかに成功を宣言した核実験。午前9時半頃、北朝鮮北東部の豊渓里付近でその核実験によると見られる不自然な地震波が観測された。韓国国防省によると爆発の威力は10キロトン程度で過去最大規模という。これを受けて安倍総理は早速、米国・オバマ大統領と電話会談し「新たな制裁が必要」との認識で一致。オバマ大統領は日本の安全保障に対して責任を果たしていく意向を改めて示したという。北朝鮮をこれまで擁護してきた中国も「情勢を悪化させる行動を停止するよう強く促す」と発表。国連の安全保障理事会は10日午前に緊急会合を開くが、国際社会の圧力がどれだけ効果を発揮するか不透明。北朝鮮朝鮮労働党・金正恩委員長は今年5月、核保有国を宣言。その後、潜水艦発射弾道ミサイルや中距離弾道ミサイル・ノドン見られる3発を日本の排他的経済水域に落下させるなどミサイル発射を繰り返した。今回の核実験は核弾頭の爆発実験だったとされる点で過去4回の実験とは大きく異なる。本当に核弾頭の開発が成功していたとすれば、北朝鮮は核保有国として米国やロシアなどと対等に近い立場で交渉できるようになるとコリアレポート・辺真一編集長は指摘している。
【独自・北朝鮮の国内を潜入取材!核実験の裏で何が起きている!?】
強硬な姿勢を強める北朝鮮。首都・平壌に8月下旬、特別取材班が入った。市内では高層マンションの建設ラッシュや、大勢の市民がマスゲームの練習にかり出されていた。夜には平壌市内にこの夏限定でオープンしたビアガーデンが。生ビールは北朝鮮国内で作られる大同江ビール。1杯約200円と決して安い金額ではないが、仕事帰りの市民で連日満員になっている。さらに今週、回転ずしが楽しめる寿司専門店もオープン。北朝鮮は今、人民生活の向上を目指してレジャー施設や商業施設などの整備を急いでいる。国際社会は経済制裁を続けるが効果は出ているのか、平壌市内の絹糸工場を訪ねた。生産設備は日本との関係が悪化する前に輸入されたもので、絹糸は主に中国向けに輸出。経済制裁の対象にはなっていないため取引も順調だという。経済面で日本との関係が薄れる中、日本の植民地時代や朝鮮戦争などの歴史を伝える歴史館が登場。近くて遠い国、北朝鮮。日本への敵対心はなかなか消えず、関係改善の糸口は見えない。
コンビニ大手 対照的な戦略とは…
ローソンはスリーエフとの「ダブルブランド店舗」の1号店を9日、千葉県白井市にオープンしました。店舗ではローソンの弁当と一緒にスリーエフの弁当も売られているほか、スリーエフの人気商品30品目が販売されています。11月までに千葉と埼玉にあるスリーエフ約90店舗をダブルブランドに転換する予定です。ローソンと対照的な拡大戦略をとるファミリーマートは、今月1日に「サークルK」「サンクス」などを運営するユニーグループ・ホールディングスと経営統合。業界首位のセブン-イレブン・ジャパンに迫る1万7000店となった店舗は、今後3年かけて「ファミリーマート」に統一されます。専門家によると、6月には三菱商事出身の竹増氏がローソン社長に就任したことから、三菱商事の絡むイオン傘下で業界4位のミニストップが今後、業界再編の鍵を握るといいます。
【コンビニ勢力図に変化】
ローソンが今日、資本提携した中堅コンビニのスリーエフと手を組んだダブルブランドの第1号店をオープンした。一方、ファミリーマートは経営統合したサークルKサンクスの店舗をファミマに一本化する動きを加速している。対照的な戦略を取る2社。それぞれの思惑を取材した。
【ローソンは“ダブルブランド”戦略】
千葉県白井市に今日オープンしたローソンスリーエフ白井冨士店。ローソンは4月、神奈川県が地盤のスリーエフに出資していて、ダブルブランド店舗の1号店。ダブルブランド店舗ではローソンの商品に加え30品目のスリーエフ商品を取り扱っている。食品以外にも多くの漫画も販売していて、新刊以外も取り扱う力の入れ方はスリーエフの特徴。11月までに千葉と埼玉にあるスリーエフ約90店舗をダブルブランドに転換する予定。ローソンへの一本化ではなくダブルブランドの店舗戦略を選んだ理由は、個々の店舗がいかに地域に受け入れられるかを重視したため。
【ファミマは“ブランド一本化”】
中堅コンビニチェーンに資本参加しダブルブランド店舗を展開するローソンに対し、ファミリーマートはブランドの一本化で事業拡大を狙う。ファミリーマートは今月1日、サークルKやサンクスなどを運営するユニーグループホールディングスと経営統合。業界首位のセブンイレブンジャパンに迫る約1万7000店となった店舗は今後3年で全てファミリーマートに統一する。2010年に吸収合併したエーエムピーエムジャパンも全店舗ファミリーマートに衣替えした。
【相次ぐ再編・今後は?】
近年、再編が相次ぐコンビニ業界はどう変わっていくのか。日本経済新聞・田中陽編集委員は「数年間は大手3社の勢力図は変わらない」と話した。ただ今年6月、ローソンの社長に筆頭株主である三菱商事出身の竹増が就任した事で状況が変わる可能性があり、店舗数で業界4位のミニストップ(イオングループ)が更なる再編のカギを握るという。田中編集委員は「飽和論が出てくるが、住民にどういう商業施設が来てほしいか聞くとコンビニと言う。色々な所でこれから出店競争が起きる」と話した。
広がるか“モーダルシフト”
東京メトロと東武鉄道は、ヤマト運輸など大手物流会社と地下鉄の旅客用の車両を使った貨物輸送「モーダルシフト」の実験を始めました。荷物を車両基地間で輸送するほか、途中駅で荷物を下ろすといった実験で安全性や事業の採算性などを調べます。地方でもモーダルシフトへの取り組みが活発です。新潟の北越急行は、佐川急便と組み、来春から宅配便の鉄道輸送に乗り出します。北陸新幹線の開業に伴い、運輸収入の9割を占めていた特急「はくたか」が廃止、北越急行は営業赤字に転落しました。宅配便の輸送参入で新たな収益源を確保する狙いです。専門家は鉄道貨物輸送には課題があると指摘します。現状の鉄道輸送ではトラック輸送に運送料で勝てないためです。トラック輸送は、税金で整備している道路を使えるため、その分運賃を安くできるのに対し、鉄道は線路の保守費用などを事業者が負担しなければならないため、運送料が割高になるそうです。
【ドライバー不足・渋滞解消なるか!地下鉄が“宅配便”に変わる?】
アマゾンや楽天などインターネット通販の拡大によって宅配する荷物が増える中、物流の仕組みそのものを変えようという動きが今広がろうとしている。現在の国内の貨物輸送は全体の半分以上を自動車による輸送に頼っている。そこで今注目されているのがモーダルシフト。これは自動車輸送による二酸化炭素の排出やトラックの運転手不足が大きな問題となる中で、貨物輸送をトラックだけではなく海運や鉄道に割り振っていくいう考え方。こうした中、今日から東京メトロと東武鉄道はヤマト運輸や佐川急便、日本郵便と共同で旅客用の車両を使った貨物輸送の実証実験を始めた(車両基地(東京・江東区)~車両基地(埼玉・和光市)、車両基地~新富町~銀座一丁目~有楽町~車両基地)。事業化の時期は未定だが、この仕組みが運用されれば荷物は駅から直接家庭などに運ばれる事になる。実験は今月~来月にかけて行い、安全性や採算性などを調べる。
【地域輸送に強み!地方鉄道の奮戦】
地方でもモーダルシフトへの取り組みが活発になり始めている。新潟県の北越急行は佐川急便とタッグを組み、来年春から宅配便を鉄道で輸送する事業に乗り出す。去年3月の北陸新幹線開業に伴い運輸収入の9割を占めていた特急はくたかが廃止となり、北越急行は2016年3月期に営業赤字に転落した。そこで宅配便の輸送に参入する事で新たな収益源を確保する狙い。一方、佐川急便にも積雪による渋滞など遅延リスクを回避できるというメリットが。地域の特性に応じた輸送ノウハウを持つ地方の鉄道会社は今後、物流業界で存在感を見せられるか。
【鉄道貨物拡大するか?そこには大きな壁が】
鉄道貨物輸送の普及には大きな課題があると指摘する人も。ライトレール・阿部等社長によると、現状の鉄道輸送ではトラック輸送に運送料で勝てないという。通常、道路の整備や管理には通行料のほか税金が使われている。運送業者はそうしたコストを負担せず道路を利用できるため、その分安くできる。一方、鉄道は事業者が線路の保守費用などをほとんど負担しなければならないため、その分割高になってしまう。阿部社長はそうした構造を変える事がモーダルシフトの拡大に繋がると話した。
《大浜メモ》
「一般的には鉄道のほうが一辺にドーンと運べるから実は運送料金が屋いのかと思ったら、違うということなんですね。トラックよりも高い。今も説明がありましたように、交通インフラの維持ということでいうと、道路というのはガソリン税や自動車税で国や地方はかなりの部分を負担にて、ある意味では社会全体で支えている。ところが鉄道というのは基本的には鉄道会社(民間企業)が利用料金を基に支えているので、当然コストは鉄道のほうが高くなる。本当に鉄道の利用を促そうと思ったら、この運輸行政自体を根本から変えないと、実は難しい。」
■ニュース
小池都知事 待機児童解消へ緊急対策
東京都の小池知事は9日、待機児童の解消に向けた緊急対策を発表しました。不動産業者などと協議会をつくり、82万戸にのぼる空き家情報を区市町村や民間保育事業者に提供するほか、保育所の用地として使える都有地を洗い出すとしています。総額126億円の今年度補正予算案を28日開会の都議会に提出する方針で、年度当初の計画より、保育サービスの利用児童数を新たに5,000人増やし、今年度中に1万7,000人拡大したい考えです。また、小池知事は緊急対策の表明後、国家戦略特区諮問会議に出席し育児休業期間の延長や、小規模保育所の年齢制限の撤廃などを求めました。
厚労省検討会 「残業上限」議論スタート
厚生労働省は残業時間の上限規制導入について議論する有識者会議の初会合を開きました。現在の労働基準法には、労使合意があれば、事実上、残業が無制限となる「36(サブロク)協定」があり、政府はこれを見直す方針ですが、初会合では、規制を設けることで、「サービス残業が増えるだけではないか」という意見も出されました。今月中に論点をまとめ、政府が設置する「働き方改革実現会議」に検討結果を報告することにしています。
ベネッセ 3ヵ月で社長交代
ベネッセホールディングスは9日、6月に就任したばかりの福原賢一社長の後任に、アメリカ系投資ファンドカーライル・ジャパン会長の安達保氏が就任すると発表しました。ベネッセは、主力の通信教育「進研ゼミ」の会員流出が止まらず4月~6月期の決算で29億円の最終赤字を計上するなど業績不振が続いています。事業再生に長年携わってきた安達氏の元で早期の業績回復を目指します。
携帯電話大手 大容量データ通信で料金競争
携帯電話大手がスマートフォンの大容量データ通信で激しい料金競争を繰り広げています。ソフトバンクが13日に受け付けを始めるのは、新料金プラン「ギガモンスター」です。月額6,480円で20ギガバイトまで利用でき、従来の1万7,280円から6割を超える値下げとなります。現在、利用者の多くは標準的な5ギガバイトのプランを選んでいますが、動画の視聴などで多くのデータを使う若者の需要を開拓する考えです。ソフトバンクに対抗し、auもきょう、同様のプラン「スーパーデジラ」を発表しました。インターネットとのセット割引を提供することで、ソフトバンクとの差別化をはかる狙いです。NTTドコモも今後、追随する可能性があり、料金競争は一段と激しくなりそうです。
■【THE行列】工場夜景クルーズ
週末の金曜日と土曜日の夜、横浜・山下公園に行列を作るのはポートサービスが運営する「工場夜景クルーズ」です。屋形船など競合も多い中、1ヵ月前から予約で満席の状態です。人気の理由は、生でのアナウンス。この日の担当は、元バスガイドの金子さん。客との直接の対話が人気の秘密です。乗船客数は年々伸びていて、2015年度は開始当初の2010年度と比べて8割以上も伸びています。取材先・ポートサービス
■【トレたま】看板が車いすに早変わり
大阪の看板メーカーが2年かけて作った。大学の研究機関で共同実験を重ね、重さ100kgまで耐えられる。担架に変身する看板もある。主に駅や空港、商業施設での活用を狙って開発した。
【商品名】サポートサイン
【商品の特徴】緊急時、パネルを外すことで車いすや担架になる看板
【企業名】常磐精工
【住所】大阪府堺市北区常磐町3丁19番地の3
【価格】10万円前後
【発売日】10月19日
【トレたまキャスター】相内優香
■【コメンテーター】日本総研理事長/高橋進氏
・一筋縄ではいかない!?モーダルシフト普及のカギ
--いきなりの鉄道シフトというのは、なかなか難しそうだなという感じがするんですが、何かいろいろ組み合わせることで、そうした鉄道輸送のハードルを突破する事はできますか。
「小口輸送に適していないとか、それから柔軟性が無いとか、鉄道の問題点というのは、先ほどいろいろ紹介されたようなやり方である程度は解決できると思う。旅客と貨物をいっしょに運ぶなんていうのは、数十年前は鉄ちゃんの世界では(ミックスで)ミキストというふうに言われて、写真を一生懸命に撮ったもんなんですよ。今それが蘇ったもんなんだのかなと思うんですけど、ただそれでは限界的にしかシフトしないんですね。よく考えてみると、鉄道で貨物を輸送しようと思っても、いま貨物の駅がどんどん減ってしまっている。それから荷物を積み下ろしするスペースも当然無くなってしまっている。それから旅客が忙しいので、貨物と競合しちゃっている。且つ例えば、大きなコンテナを鉄道に乗せるとか、あるいはトラックそのものを鉄道に乗せてもいいと思うんですが、欧米ではそれをやっているんですけどね、ところが日本は狭軌といって、鉄道の幅が狭いので入らないんですよ。そういうふうに考えていくと、やっぱりこれは抜本的に鉄道行政というか、モノをどうやって流すかということをもう一回考え直して、予算も含めて鉄道貨物輸送の在り方を抜本的に考え直さないと、どこまでお金をつぎ込むかということをやらないと、シフトはしょせん限界的だと思いますね。ジャストアイディアですけど、もしこれこれから日本は整備新幹線の整備を進めると言っていますけど、そうだったら例えば、夜の時間帯に整備新幹線の線路に鉄道貨物を流したらいいじゃないですか。そしたら高速ですごい大量に運べますよね。その位まで発想の転換をしないといけないんじゃないかと思います。」
・待機児童問題は「東京問題」、施設以外にも課題山積
--小池都知事は今日、待機児童の解消に向けた緊急対策を発表しましたが、これは東京都にとってかなり大きな課題ですよね。
「知事が真っ先にこういうことを言い出したというのは非常に良いことだ思う。日本では待機児童が多いと言われますけど、実はだいぶ地域に偏りがあって、今年4月の時点で全国の待機児童数は2万3553人いるんです。一年前よりも386人増えているんですが、その内東京が8466人。その次が沖縄で2536人。以下千葉、大阪、埼玉。やっぱり大都市圏、特に東京で待機児童が多いんですよ。だからちょっと極論すれは待機児童の問題は東京都の問題だと言ってもいいぐらいで、だからこそ小池都知事がここに手を付けるということで、東京の場合はなかなか保育所を作るのが大変ですから、いろいろな規制を緩和するとか、いろんな特区のような取り扱いをすることで、施設整備を進めていこうということで、補正を組むんだと思います。」
--126億円だそうですね。
「ただ、施設整備を進めればいいということでもないんですよ。施設を作っても、中で保育をしてくれる人がいなければ駄目。介護と同じなんですね。従ってそこの手当てもしなくちゃいけない。いま保育士さんが不足しているわけなんですけど、例えば保育士さんのOBの方で保育士をやってない人とかがいるんですね。それから母親でちょっと訓練すれば、保育ができるような人も多分いると思うんですよ。従ってよく言われる保育ママのような人をたくさん作れば、色んな意味で助けになりますね。」
--自宅で子供を見てくれるような場所ですね。
「ですからそういうソフト的なものを整備しなくちゃいけない。加えて保育所のうしろに今度出てくるのは、小学校の低学年の学童をどうするか。そこまで含めて対策を打っていかないと、やはり子育て対策にはなっていかないですね。」
・企業の投資意欲引き出す条件
--【視聴者からの質問】企業が設備投資するには国は何をするべきですか?(Twitter・まさきさん)
「今まで成長戦略を担ってきた産業競争力会議、あるいはそれ以外にも色んな会議がありましたけど、今回、来週から未来投資会議というところに一本化して、成長戦略の司令塔が今度は1つになります。その中で議論するのが、なぜ投資が出ないのか。要するに法人税減税もやったし、規制改革もやったし、企業収益も伸びている。なのになぜ投資が出ないのか、というところに立ち返って、議論しようということになっています。ただ大体の方向性ははっきりしてまして、1つはやっぱり人口が減少して、経済が小さくなっていくからみんな投資をしない。もう1つは構造改革が遅れていたのではないのかということで、構造改革を総ざらいしようということになっています。ようやく成長戦略の第一線に構造改革が出てきたという気がするんですね。アベノミクスの試金石になると思います。」