何故死んでしまったの…祥一郎の生きた証

私は2015年12月28日、20数年共に暮らした伴侶である祥一郎を突然喪いました。このブログは彼の生きた証です。

泣いた数だけ幸せになるなんて………嘘だ

2016年02月27日 | 日記
猫のクロが甘えてくる。 祥一郎が居た頃は二人に甘えられたのに。 今は私しか居ない。

クロ、祥一郎は亡くなったんだよ。

お前も私も、祥一郎の死によってこれからどうなっていくのか。


食事をしていてお前が最後の数日は茶碗一杯のお粥も食べれなかったのを思い出して、急に食欲が無くなったよ。 食べかけの牛丼を捨ててしまった。

食事の喜びなんて、おっちゃんには相応しくない。 お前はもっと生きたかったんだものね。 もっと食べたかったんだものね。



祥一郎、お前の無念を考えると、喜び、快楽、感動、笑い、幸せ‥‥この世のポジティブな感情を、おっちゃんは感じてはいけない。いけないんだ。

ねえ、祥一郎。

泣いた数だけ、幸せになるなんて、歌の文句に有ったような気がする。

そんなの嘘だと思う。


泣いた数だけ少しは悲しみが落ち着く。

でもまた悲しみが大きくなって、また泣く。

幸せになんかならない。悲しみが日常になるだけ。


昔よりよくなんかならない。

そう思わないかい?

祥一郎………………

長い冬が永遠に続くよ………祥一郎……

2016年02月27日 | 日記
祥一郎…………冬が続くよ………

長く、いつ終わるとも知らぬ冬が……

梅が咲こうが桜が咲こうが、ひまわりが咲こうが彼岸花が咲こうが、おっちゃんの、お前の居ない冬は続く………


寒い……寒風がまず精神の深いところに吹き込むような寒さ……

祥一郎……温めてくれるお前はもう居ない……


おっちゃんはこの先、氷のような心で死ぬまで生きて行くんだろうか。

人にますます興味がなくなり、冷たくなり、笑顔の楽しそうな人達を怨みのこもった上目遣いで凝視しながら、無駄な命を生きていくのだろうか……


祥一郎………そんなおっちゃんの姿をお前は望んでいないかい?

しょうがないと思うかい?時間が解決するだろうと思うかい?それともそんな悲しみと怨みと喪失感と自分を壊したいような心のまま死んでいくのだろうなと思うかい?


祥一郎………お前を喪った未曾有の悲しみに身を焦がすのは仕方ない。


それでも、それでも………この恐ろしい怪物のような感情を背負いながら生きて行くのは、あまりに辛いよ。

祥一郎………たすけておくれ………そこで見ているのなら………たすけておくれ………どんな形でもいい……


それから逃れられるのなら、お前の手でおっちゃんを殺してしまってもかまわない………




この今が………いつまで続くか、途方も無く先まで続くこの今から逃れられるのなら…………

祥一郎………今朝みた二つの夢

2016年02月27日 | 日記
祥一郎は朝からバタバタしていた。

なにやらペットの犬関係の本を持って、調べ物をしている。

二匹の座敷犬のために、

「ちょっと、餌は何がいいか調べものしてんねん。病気になったら困るし。おっちゃんにそれを伝えとこうと思って。」

その後に信じられない言葉が。


「うち、もうすぐ死んでしまうしな。」

びっくりした私は祥一郎を抱きしめ、「お前、死んでないやん。なんでそんなこというの。」
といって祥一郎の身体を揺すっていた。

すると祥一郎の表情は、見る見る内に顔色が青白く変わり、口から血の筋が走り、目の焦点が合わなくなり、死んだ人の顔になっていった…………





朝私が起きると、風呂場の方からシャワーの音がする。

起きて見ると、ちょうど祥一郎がシャワーを終えてあがってきたところ。

その後バスタオルを身体に巻き、テレビの前に座っている。

なにかもう体調が悪く、疲労困憊な様子が分かる。

私が駆け寄ると、祥一郎は、

「なんか頭はまだはっきりしてるんやけどな、身体がしんどいわ。」と悲しい事を言い始める。


私は「祥一郎、死ぬんじゃないよ、死ぬんじゃないよ!」と彼を抱きしめる。

彼は黙って頷いている。それでももう目の色は血が滲んだように真っ赤で、息も絶え絶えのような様子で座っていた。


……………

……………

……………

……………

……………


これが今朝私が見た、祥一郎の二つの夢…………


祥一郎………お前は夢で何を言いたかったの?

猫のクロには、お前が亡くなってからろくにかまってやれてない。餌をやるのがやっとだ。
お前はそれを心配しているのかい?もっと可愛がってやって、かまってやってと。


そして後半の夢では、お前はやっぱり死にたくなかったと言いたかったのかい?
例えどんな状態でも、ちゃんとお風呂に入って、身綺麗にしたかったと言いたかったのかい?
お前、お風呂大好きだったもの
………

吐血で血だらけになったあの日、お前はお風呂に入れなかったものね………


祥一郎………おっちゃんは今のところ、お前のメッセージをこのようにしか理解できない。


これでお前の伝えたいことは合っているのかい?教えておくれ………

祥一郎………また涙でパソコン画面が見えないよ………

退屈な時間の貴重さ・・祥一郎との時間

2016年02月27日 | 日記
土曜日………祥一郎が居た頃、明日は休みだとしたらひとりでどこかへ行きたい………そんなことを思ったこともあった。

でも大概は仕事で疲れきって、祥一郎の背中を見ながら家飲みし、その内ほろ酔いになって床につく……そして翌日になったら二人で買い物をして雑用をして、夕食をつくって終り。

退屈?せっかくの土曜日なのに二丁目くらい行きたいな……そんなこともあの頃は思ったこともある。

部屋で祥一郎と二人、お互い好きなことをして、時が過ぎて行く。退屈?そうかもしれない。でも、その退屈さが、どんなに貴重なものだったのか。


祥一郎が亡くなった今となっては、あの退屈な日常が、どれほど大事なものだったのか。
永劫の孤独、たった一人で老いていく余生、それに比べれば、あの二人で居た頃の退屈さが 愛おしくてたまらない………


あの愛おしく貴重な退屈さ………今はもう戻らない………祥一郎が還らぬ人となった今では………そして私はたった一人でその永劫の孤独と巨大な喪失感と来る日も来る日も闘って、いつかは敗北していくのかもしれない………

それが、それが私の命が尽きるということならそれもいい………祥一郎……寂しいよ………


祥一郎………ウサギはあまり寂しいと死ぬという……多分嘘だと思うけど、人間は、本当に悲しくて寂しくてどうしようも無ければ、死ぬようにできていたらいいのにと思う……

だって、だって………人は支え合って生きて行くものだう?その支えが亡くなったら、生きていけないじゃないか……

祥一郎……お前の死は、おっちゃんの死をも意味するんじゃないのかい? なんでこんな思いまでして生きていかなかなければならないの?



祥一郎………もうこの世に何の未練も無いんだよ………ただただ、お前に逢いに行って、謝りたい……愛しているって言いたい………この両腕でこの胸で、お前を強く抱きしめたい……