最近このブログでポルトガル帰りの日本人画家と知り合いになれたので彼の素晴らしい絵を見るたびしきりとかの地が思い出されてならない。僕は3年ほどしかいなかったのだけど彼は34年間かの地で絵を描いておられたそうだ。あと3日で船便の荷物が到着するそうでどんなにか待ち遠しいお気持ちでおられることだろう。一度お会いしてポルトガル談義にふけりたいと思うのである。僕にとってポルトガルは5番目の奥さんが住む国で、彼女からの音信は途絶えているが、義理の娘たちとは時にFacebookでコメントを交換したりしている。それに何人かの現地の友人とは未だにFacebookでのお付き合いが続いている。ポルトガルは僕の体験では世界で最も気候が良い国だった。地中海性気候で雨が少なく夏は乾燥していて冷房無しでも過ごせるし、冬は温暖でストーブを焚かなくてもやっていけた。人々はフレンドリーだしほぼ70%の人が英語を話せるので観光客にとっては理想的な国だ。農業国なので空は素晴らしく青く、何十キロ先まで見渡せた。空気が濁っていないからである。緯度で見れば日本の仙台あたりになるが、本当に温暖で過ごしやすい国なのだ。それにつけ足せば料理が素晴らしくおいしいし、上質のポルトワインが嘘のように安い。だから中年以降はかなりの人が樽型の体形になってゆく。僕はこの国で初めて画家が職業として成り立つのを体験した。