この作品は何度観たかしれない。原作も買って置いてある。しかしこちらの方はなかなかに読めない。生きているうちに読めるのだろうか。
油彩 38x45cm 2017年
僕が最初にファンになった西洋女性はオードリー・ヘプバーンだったけど、瘦身のオードリーに比べてその対照的ともいえる肉体の持ち主ソフィア・ローレンにも随分と心酔した。僕は許容範囲が実に広いのだ。
油彩 20x28㎝ 2015年
もう五十数年前の話になるけれど東京の新宿で黒澤フェスチバルという催しがあって、全黒澤作品をぶっ続けで一週間くらいかけて上映するという凄まじい映画祭があった。僕もそのうちの24時間くらい参加したのだけど、いくら大好きな監督の作品であれ、あれを全期間全作品観ようとしたらまさに命がけであったろう。果たしてそんな熱血漢がいたのだろうか。あの時代ならではの突拍子もない企画だった。あまりにも管理化が進んだ現代ではよもやそんな企画は実現しないはずである。古き良き時代は我ら団塊の世代と共に消えてゆく
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Cinema Paradiso
油彩 54x38㎝ 2011年
この映画にはひどく魂をゆすぶられたので、鑑賞後すぐに3枚の絵を描いてしまった。音楽もいいし物語も秀逸だ。ところでこれを日本版でリメイクなるかといえば、日本人には到底こんな粋な映画は創れないだろうと結論した。というのもこの映画ではキスシーンが非常に重要な意味を持っている訳だが、日本ではこんなに美しいキスシーンの撮影など出来っこないからだ。僕はいまだに日本の俳優のキスシーンは小学校の学芸会の域を超えていないと思っている。文化の違いだろうが僕はいまだにうつくしいキスシーンを日本映画で見た記憶がないのだ。