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ここ1、2ヶ月の傾向ですが、新人路線バス運転士の研修生に若い人が多くなりました。
対して中高年の新人バス運転士は、高速バスや送迎バス、観光バスに集中しています。
私の営業所では、新人研修生6人中5人が20代の若い人です。
もう一人が、観光バスと送迎バスを担当する50代前半の方です。
つい最近までは、路線バスでも若くて30代後半ぐらいで、40代がメインの研修生でした。
2024年問題から、新しい採用を段階的に減らしていくのかと思いましたが、結果は私の予想を大きく外して大量採用に走っているようです。
特に大卒の第二新卒グループが、バス業界を選んでくれていることに嬉しさを隠せません。
「これはどんな吹きまわしか?」と、疑問に感じましたが、業界単位で考えると大手や地方有名バス会社に採用が集中しているようです。
地方の中小路線や中小観光バス会社などは、大幅な減便による採用の差し控えはなきにしもあらずなようです。
この様な半ば厳しい予兆を察してなのかどうかは知りませんが、若者の鋭いセンサーで安定した職業を選んでくれいるのかもしれません。
つい、半年ぐらい前に入社した25歳のバス運転士は、仕事がやり易く余計な悩みに振り回されずに安心して勤務ができそうだと、満足の様子です。
その後のキャリア形成についても、高速バス運転士を希望しており、堅実な考えと自己分析の深さに感じ入ります。
また、運行管理者資格取得も視野に入れ、内勤も機会があればトライしたいと前向きな姿勢を見せています。
ただし、古い運転士からは若い人の大量入社に対して疑問視する声も聞かれます。
特に若い人は、仕事を覚えると他のバス会社に直ぐに転職してしまうとのことです。
そんなことから、うちのバス会社を「都会の教習所」と揶揄する古い運転士もいます。
色々と気持ちはあるかもしれませんが、若い人がうちの会社で3年でもバス運転士をやってもらえるのだから、凄いことだと喜んでよいと思います。
普通は今のご時世、若い人は花形職種に転職を希望するのは当然で、そんな中に例え短期間でもバス業界を選んでくれることは貴重なことと感じます。
是非とも、若い人に少しでも長く勤務してもらえるよう、人生設計が可能な給与体系等の待遇面の充実をお願いしたいです。