Mr.Busーstop(バス運転士の日記)

大手バス会社勤務の路線バス運転士です。バス運転士の日常をお届けしたいと思います。

本当に怖い、高齢者の立ち乗車。

2024-03-05 20:53:36 | 日記
本日は、高齢者施設の近くを通る便を担当していました。

この便は、平日の日中に高齢者が多数乗車するため、車内人身事故の発生防止に細心の注意を払う特別な便です。

とはいえ、普通は高齢者全員席に座れるような乗車人数のため、新人運転士でもそれほど心配はいらない便でもあります。

しかし、本日はひと味違いました。高齢者の立ち乗車が発生したのです(もちろん、若い人は全員立ち乗車です。)。

高齢者の立ち乗車は、少しでもブレーキがきついと、車内人身事故のリスクが格段に高まります。

特に杖をついた高齢者が、立ち乗車だった時は、終わったと思いました。

とにかく、運行時刻なんて糞食らえで安全運行に努めました。

引き継ぎの際も、立ち乗車が出ることを伝達し疲労困憊ながらピークをやり過ごしました。

バス停から乗車してくる乗客に、「遅れてるよ、気を付けろよ。」と、言われたときは、さすがに内心憤慨しました。

この状況を、見てわからないのですかね?

そんなこんなで、高齢者をおろしたあとのバスが軽いこと軽いこと、車両重量も心の重荷も一気におろした感じです。

さて、以前健康食品を扱う営業職の方から聞いた話があります。

60歳以上の方が、足を骨折し、半年以上入院した場合、高確率で寝たきりになるとのことです。

寝たきりになると、全身の筋肉が落ち、代謝活動が著しく低下し、その結果免疫力が落ち様々な病気にかかりやすくなり、死亡リスクがかなり上昇するそうです。

本当に寝たきりから、半年から1年位で亡くなるそうです。

高齢者が足の骨を折ることは、即命に関わるそうです。

バス運転士は、人の命を預かる仕事と云いますが、今日ほど感じた日はありませんでした。


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