以前は、我々アラフィフ、アラフォー世代と20代、30代前半の人間の間には、深い溝があり、普通に仕事をする上では、相当な困難が伴うと考えていました。
そのため、間にアラフィフ、アラフォー世代の女性の役割が重要と考えていたことがありました。
今の20代(Z世代)については、2012年のフォトンベルトの影響で発生した新人類で、旧世代とは全く別の生き物と考えていました。
しかし、実際に仕事を一緒にやる中で、その不安は徐々に溶解していき、今では我々の若い頃とほとんど変わらないことに気づきました。
むしろ、頭のなかで考えている内容や悩みの底流に至るまで、ほぼ変化無いのに驚かされます。
世代間ギャップが、ここまで無いのも珍しく、肯定的に捉えるべきか否か微妙です。
表面的には、異次元と言えるほどギャップを感じるのですが、中身はほぼ同じと云う現象に、ここ25年ぐらいで日本は本質的な変化が無かったことが読み取れます。
むしろアラ還世代以前の世代には、同じ昭和世代でありながら、埋められない溝を感じます。
やはり、昭和のバブル崩壊時の感じ方が、一つの分断のラインに感じます。
バブル崩壊時に、「あと2年ぐらいすれば、景気は戻る。」と、楽観視していた前世代と、得たいの知れない状況を悲観的に感じていた後の世代が、一つの時代の区切りだったように思います。
世の中、「近くて、遠いもの」と、「遠くて、近いもの」がありますが、意外なことに「遠くて近い」存在が、我々アラフィフ、アラフォー世代には若い世代だったようです。