(写真は、壇ノ浦古戦場跡の源義経像と関門橋)
9/1(土)~11(火)に、熊本・宮崎・下関へ行った
話の続きで、今回は下関編です。
・壇ノ浦古戦場跡
JR下関駅からバス12分の「みもすそ川公園」
で下車します。
源義経が率いる源氏勢と、平知盛が率いる平家
勢の両軍4,000艘が最後の対決をした天下
分け目の壇ノ浦の合戦場の跡です。
次の写真は、源義経の八艘跳びの像と、大きな
碇(いかり)を背負った平家の総大将・清盛の
四男の平知盛像です。
源氏に捕えられるのを嫌った知盛は、碇を
背負って海に飛び込み自害します。
ここ壇ノ浦は、確かに、非常に狭い海峡で、
潮の流れが速そうです。
最初は平家優勢でしたが、潮流の反転、それに
一部の¥平家勢の謀反、漕ぎ手を射るという
源義経の奇策などにより、平家は追い詰められ、
二位の尼(清盛の妻)は、安徳天皇を抱いて
海峡に身を投じます。
これにより、平家一門は滅亡して、貴族社会
から武士社会へと時代は動きます。
そして、この同じ場所で、馬関戦争が勃発し、
明治維新により武士社会は終わります。
写真は、壇ノ浦古戦場跡の源義経像の隣にある
馬関戦争のとき外国船に砲撃した大砲の像です。
・赤間神宮
源平の壇ノ浦合戦に敗れ、わずか8歳で関門
海峡に入水された安徳天皇を祀ってあります。
幼い安徳天皇を祀る神宮は、壇ノ浦を臨む海岸
にあり、竜宮城の形をしています。
これは、二位の尼が ”海の中にも都はあり
ますよ” と幼い安徳天皇に言って、安徳天皇
を抱いたまま入水したから、竜宮城の形なの
でしょう悲しい話です・・・
・巌流島
巌流島は、下関の唐戸桟橋から船で10分です。
巌流島は、ちょうど400年前(1612年)に、
宮本武蔵と佐々木小次郎が決闘したので有名な
関門海峡に浮かぶ周囲1.6キロの小さな島です。
島の案内板によると坂本龍馬とお龍はこっそり
と巌流島に渡り一緒に花火を上げたとあります。
海に浮かぶ孤島をイメージしていたのですが、
島の真前が三菱重工の造船所で、写真の決闘
の像も、造船所の一角にあるという感じでした。
巌流島の”巌流”は、敗れた小次郎の剣の流派
の名にちなむものだそうです。
写真は、武蔵・小次郎像で、長い太刀の小次郎
と舟の梶を削った木刀を振りかざす武蔵の決闘
の場面です。
船着き場で、下関へ戻る船を待っていたら、門
司港行きの船が来たので、予定を変更して、急
遽、門司港へ行ってみました。平日の午前と
いうこともあってか、船のお客は私一人でした。
・JR門司港駅
今、話題の東京駅と”同期”のレトロで素敵な
JR門司港駅です。
・九州鉄道記念館(300円)
鉄道ファンの私に見逃せないのは、JR門司港駅
の隣にある鉄道記念館です!
館内は大勢の韓国からの観光客で賑わって
いました。
下関港に着いてから門司港に来たのでしょう。
運転シュミレーター、鉄道パノラマ、明治時代
の客車の復元の他に、写真の様な鉄道備品の
展示が嬉しいです。
下の写真は、高倉健主演の「鉄道員(ぽっぽや)」の冒頭シーンに出てくる通票授受器です。
鉄道ファンの私には、懐かしくて涙が出てくる
様な器具です。
(写真の皮ケースの中に、発行済の金属の通票が入ってます。)
田舎の熊本では、ほとんどの鉄道が単線ですが、
単線の場合、駅と駅の間には固有の通票(その
区間の通行手形)があり、この区間固有の通票
を持った列車だけが走れます。
これによって、単線での列車同士の衝突事故を
防いでいるのです。
従って、長いJRの歴史の中で、単線での列車
同士の衝突事故はありません。
単線では、通過する駅で、使用済となった通票
を渡し、次の区間用の通票を受け取る必要が
あります。
特急などは、各駅に停まりませんので、全速力
で走行しながら、この受け渡しをしなければ
なりません。
そのため通過駅では、使用済の通票を、ホーム
の手前の先端にある通票授受器に、運転士が
輪投げの様に投げて渡します。
また、ホームの先の先端にある通票授受器に
引っ掛けてある次の区間の通票を、機関車
から身を乗り出して受け取ります。
小学生の頃は、この特急列車の通票の授受が
格好よくて、学校が終わると直ぐに近くの駅に
行って、このカーウボーイの輪投げの様な、
通票の授受に見入ったものです。
・旧門司三井倶楽部
写真は、門司港の旧門司三井倶楽部です。
JR門司駅とJR門司港駅とは、路線も場所も全く
違う場所なので要注意です。
(JR博多駅からJR下関駅に行く場合、JR門司駅
で乗り換えないと、終点のJR門司港駅に行って
しまいます。)
・唐戸市場
下関名物は、ふぐ、うに、クジラ、あんこう
です。
上の写真の像は、仲買人と競り(せり)人が、
筒状の袋の中で、指を握って値段を決める
独特の”袋競り(せり)”風景です。
写真の唐戸市場は卸売市場ですが、一般の人
も買えます。
唐戸市場の二階の食堂で、フグの煮つけ付きの
ウニ定食(1,500円)を食べます。
ウニが上質で新鮮で旨い!
唐戸市場の隣が、カモンワーフで、食堂や
海産物のお土産店 が並ぶシーサードモールです。
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