しん健堂

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慢性炎症の一例「歯周病」

2024-01-30 10:01:00 | オメガ3 オイル(クリルオイル)
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《糖尿病にも関わります。》

見逃してしまうような小さなボヤ(慢性炎症)でも、長く続くと大火事(深刻な病気)になります。その最もわかりやすく身近な例が「歯周病」です。

「歯周病」はその名の通り、歯の周りの病気です。具体的には、歯を支えている骨(歯槽骨)や歯茎が、歯周病菌に感染して「炎症」を起こす病気です。口の中にいる数百種類もの細菌の中で歯周病菌はありふれた菌なので感染しないことはほぼ不可能です。

口の中に入ってきた歯周病菌は、「空気を嫌う菌」なので、空気が届きにくい空間を求めて、「歯周ポケット」と呼ばれる歯と歯茎の間の溝に潜り込みます。しっかり歯磨きをして歯の周りについた汚れを取り除かないと、歯周病菌が増えて「プラーク」を作りながら奥へと進んでいきます。

歯周病は歯周病菌が出す毒素に反応して、歯茎で炎症が起こるのが始まりです。毎日の歯磨きでしっかりプラークを落としているといいのですが、そのままにしていると、炎症はじわじわと広がっていきます。

歯を支えている歯槽骨にまで炎症が広がり、歯槽骨が溶け始めて、歯槽骨が半分ほどになると、支えを失った歯が少し揺れるようになります。更にそのままにしていると、歯茎も下がり、最終的には歯を失うことになります。

最初に歯茎に炎症が起こってから、歯が失われるまでには15年〜30年ほどあるといわれています。ということは、その間に炎症の存在に気づいて、原因を取り除けば、歯を失わずに済みます。

歯茎のみの炎症の段階で気づいて手を打てば、100%元に戻ることができます。逆に、歯槽骨にまで炎症が進んでしまうと、一度失われた歯槽骨や下がった歯茎は、もう元には戻りません。

多くの人は、歯槽骨が半分ほど失われて、歯がグラグラと揺れるようになって、ようやく「おかしい」と気づき、対処するようになります。虫歯のような痛みはなく、大した自覚症状はないので、見逃されてしまうのです。

初めは歯茎の縁が赤くなったり、歯磨きをした時にちょっと出血したりする程度のボヤだったのが、10年、20年とくすぶり続けているうちに、大切な歯を失うまでの大火事になってしまいます。全身で似たようなことが起きていると思うと恐ろしい話です。

歯周病といえば、最近、全身の病気との関わりが注目されています。なかでも密接な関係にあることがよく知られているのが「糖尿病」です。糖尿病があると歯周病になりやすく重症化しやすいということは以前から知られていましたが、最近の研究ではその逆もあることがわかってきました。

「歯周病」があると「糖尿病」が重症化しやすいです。それは、歯周病菌や歯周病菌に反応して歯の周りで作り出される「炎症を引き起こす物質」が、血液にのって全身を巡り、血糖値を下げるホルモンである「インスリン」の働きを邪魔してしまうからです。

歯周病菌が糖尿病を悪化させるのと同じようなことが動脈硬化でも発見されています。動脈硬化の人の血管から歯周病菌が見つかったという報告が、国内外で多数あがっています。これは一箇所のくすぶりが、遠くの何処かに飛び火して、新たなくすぶりを起こすことを示しています。

慢性炎症を防ぐには、炎症を起こしにくい細胞膜を作ることが大切です。その要になるのがオメガ3脂肪滴(DHA・EPA)です。
オメガ3脂肪滴の中でも、直接細胞膜になれるリン脂質型のクリルオイルは、慢性炎症の予防に最適です。





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