伸ちゃんのブログ

ひたちなか市にある、お寺の住職のブログ
毎朝の境内の一コマと坊主の一言を毎日更新中

苦海にて

2008年07月07日 | Weblog
朝から雷がなっていますね。ぽつぽつと雨が降っています。
今日は一日降ったり、やんだりの繰り返しみたいですね。むし暑くなりそうです。
七夕は雨空になっちゃいましたね。
大人になると気になりませんが、小さな子供たちは幼稚園や学校で笹竹に飾りを着けたり、
短冊(たんざく)に願いを書いたりと、七夕かざりを作るのでかわいそうですね。
自分も小さい頃なんとなく作ったような気がするのですが、短冊に何を書いたんでしょうね。
「ウルトラセブンに会いたい」とか書いたんですかね。ちょっと知りたいですね。
子供の願いは大人と違って自分の知っている量が少ないので、知っているものに本気でなりたいっ!て目で語っちゃいますよね。あの目がいいですよね。大人のなるといろんなことを知っているのでなかなかできません。
ま~子供だからいいんですけどね。
子供の頃の願いどおりの人生を生きている人はそうはいないでしょう。
思いどおりにはなかなかいきません。
佛教出言う「苦」とは“思いどおりにいかないこと”をいいます。ですから私たちのいる現実世界を“苦海”などともいいます。
苦しみの海、とはうまい表現ですよね。苦海に漂っているのが私たちなんでしょう。ですから、思い通りにいかないのが当たり前。
思い通りにいくと思うから苦しみになるわけです。なるべく最善を尽くして思いどおりの結果を得たいですが、そうならなかったとしても納得しなくてはいけないということでしょう。最善を尽くした過程が人を成長させてくれますし、善因善果の法則で善い行いには必ず善い結果はついてきます。ただそれがすぐ表れる場合と、忘れたころに現れる場合がありますが。
苦海で善行為をする人生を送るしかありません。結果に左右されず、一生懸命やるだけです。
難しいですがそんな生き方をしていきたいです。