伸ちゃんのブログ

ひたちなか市にある、お寺の住職のブログ
毎朝の境内の一コマと坊主の一言を毎日更新中

汗をかいた分…

2008年07月12日 | Weblog
今日も暑くなる予感のする朝です。昨日も暑かったですね。
我が家でも“初せみ”というか、蝉が鳴きました。真夏を感じさせます。

昨日は午前中、水戸の公民館で講話を頼まれ、1時間30分ほど話をしてきました。
毎回そうですが、聞く相手の反応を見ながら話を進めていくので、頭の中の
検索エンジンは常時フル回転です。今回の聴衆はさすがに希望者ということで、
熱心に聞いてもらいました。昨年ある高校の体育館で1学年(320人ほど)を対象に
話をした時は大変でした。べつに希望して聞きに来たわけではないので、おもしろいはなしの時はこちらに注目しますが、
ちょっとまじめっぽい話のときはすぐ居眠り状態になっちゃいます。ま~自分も学生の時はそうでしたから、気持はわかりますが…。
とにかく相手に理解してもらえるように話をするというのは見た目以上に大変です。

お釈迦様は教えを説く際、相手に一番理解しやすいように、説く相手に合わせてお話をしました。『対機説法』といいます。
相手の素質に適した教えを説く、というのは大変むつかしいことです。
頂上に行くのにまっすぐの道を教えても体力があればいける人もいますし、つづら折りの道を教えなければ頂上まで行けない人もいます。
人によって道は様々です。そのたびにいろんな道を教えるのですから、教えを本当理解しているお釈迦様にしかできません。
私はまだまだ修行の足りない坊主ですが、理解してもらえるように話すということは、自分自身にとって一番勉強になります。
こちらのほうがさらに教えに近づくことが出来ます。

公民館のホールは時間とともに熱気を帯び、室内温度は上昇して最後はびっしょり汗をかきましたが、汗をかいた分私も勉強させていただきました。
呼んでいただけることに感謝です。来週は地元の会社で社員の皆様の前で講話があります。また汗をかいて勉強させてもらいます。感謝。