伸ちゃんのブログ

ひたちなか市にある、お寺の住職のブログ
毎朝の境内の一コマと坊主の一言を毎日更新中

ゆがみ・ひずみ

2008年07月25日 | Weblog
朝から暑さがきてますね。風が通らないところはきついですね。
こうも雨が降らないとパサパサでうちの中にも砂ほこりが入ってきちゃいます。
ひと雨ほしいところです。
昨晩夜中の地震はこちらも長くゆれましたが、盛岡の実家の母に聞いたところ、
今までで一番おおきなゆれに感じたそうで、縦ゆれ・横ゆれが長く続きとても怖かったそうです。
ほんとにいつ何が起こるかわかりません。

地震はぶつかり合うプレートが長い年月かかってできたひずみが一気にはじけてしまうことから起きます。
ですから研究が進めば進むほど、ある程度の予測は可能ですが、人の感情はそうはいきません。
突然の怒りや悲しみ・嘆き・苦しみが起きてしまうことがあります。生きることはその感情の繰り返しかもしれません。
それをどう越えていくのかが問題なんでしょう。

「だれでもよかった…。」と感情の矛先(ほこさき)を自分以外の無関係な人間に向ける人があちこちで現れ、事件を起こしています。とても幼稚な思考の持ち主だと思います。
心を育てることの大切さがわからないまま生きてきたのでしょう。
社会の問題もあると思います。
家族という最も小さな社会が心を育てることから離れてしまえば、今後の状況は誰にでも予想がつきます。
親の意識いかんで社会は変わっていくのかもしれません。
しかし、いままで長い時間をかけてゆがんできた日本人の道徳観が今の現象を生んでいるのかもしれません。地震と同じなんでしょうか。
となると、相当根は深いです。複雑な思いがします。