★
とある日の昼下がり
何処からともなく聞こえた水音
菖蒲咲く水辺に近づくと 一匹の鯉が泳いでいた――
そう…
それは正しく優雅という言葉に相応しく 水面(みなも)に波紋を広げながら 穏やかに移動する
“主”という名を思わせる 光沢ある綺麗な姿を晒すのは いったい誰のためだらう…
★
―紫草―
とある日の昼下がり
何処からともなく聞こえた水音
菖蒲咲く水辺に近づくと 一匹の鯉が泳いでいた――
そう…
それは正しく優雅という言葉に相応しく 水面(みなも)に波紋を広げながら 穏やかに移動する
“主”という名を思わせる 光沢ある綺麗な姿を晒すのは いったい誰のためだらう…
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―紫草―