『君戀しやと、呟けど。。。』

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「大般若」

2007-01-25 18:26:41 | 詩歌
 ★

香が焚かれ 人が集まる

六人の僧侶 独りの住職

七人の口に上る お経に

檀家の耳は 澄まされる

  経典を操る彼らは まるで舞っているように

  上へ下へと それを操る


 ひとりずつ 住職の隣へ進むと

 肩に頭に‘何か’を受ける

 言葉ではなく 言霊に潜む‘何か’

 目を閉じ無になる その瞬間に

 再び 香に包まれる

 ★
            ―翆童―
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