『君戀しやと、呟けど。。。』

此処は虚構の世界です。
全作品の著作権は管理人である紫草/翆童に属します。
無断引用、無断転載は一切禁止致します。

居待ち月

2005-09-21 08:52:33 | 短歌・川柳・俳句
臥して尚 待つと云う君 何を待つ
    装う月と 君に順(まつろ)ふ
★ ―翆童―

 明日は、臥し待ち月である。古来、通い婚の時代は如何だったろう。

 十五夜より、毎夜なかなか顔を出さない月に、とうとう寝て待つと云い出す夫。
 帰ることなく居続けてくれたら、きっと、妻は月を隠す雲に感謝をしたことだろう。
 そして、一緒に待ち続ける、と従っていられる幸せを感じているのではないだろうか。。。

 次に着飾って現れる月に‘来年も、ゆっくり出てね’と願掛けをするかもしれない。


赤い糸 魅惑の灯り 手を貸して
   恋人たちの想い 見届け
★ ―翆童―

 名月の灯りは、魅惑の灯り。時には恋人たちの味方になって甘く囁き、ちょっぴり後押し。。。
コメント    この記事についてブログを書く
« 『桔梗丸と櫻丸 壱』 | トップ | 『桔梗丸と櫻丸 弐』 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

短歌・川柳・俳句」カテゴリの最新記事