goo blog サービス終了のお知らせ 

『君戀しやと、呟けど。。。』

此処は虚構の世界です。
全作品の著作権は管理人である紫草/翆童に属します。
無断引用、無断転載は一切禁止致します。

~風~

2015-07-20 21:51:16 | 詩歌

~風~


   ★

 初夏の日
 紫陽花が有名な 山の地に立つ
 隣には あの人の気配

『ほら 海が見える』

 そう言った彼の言葉に 視線を向けた――
 さざ波
 海岸線に見ゆる 白き線

       流れゆく風
       体近づき 指も触れ
       そのまま絡め また歩み出す

       想いが 時を刻み
       薫風に包まれ 穏やかなふたり
       さきに見ゆるは 山と海の共存しうる鎌府(れんぷ)

著作:紫草 


     ★
コメント    この記事についてブログを書く
« 『狡さ』 (小題:裏道) | トップ | ~白妙~ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

詩歌」カテゴリの最新記事