「今、何て云ったんだ」
うん。やっぱり、そう云うと思ってた。
私は、改めて優一に告げる。
「結婚できません」
「だから、どうして…」
優一は言葉が繋がらず、その後、絶句した。
居間には、私と優一しかいなかった。
私は、ジュース飲む? の乗りで、別れ話を切り出した。
だって今日は気分がいい。
お天気もいい。
親もいない。
最高のシチュエーションだと思わない!?
優一が煙草に火をつけようと箱を取る。そしてライターに火を点した。
「いつから決めてた、別れるって」
私の視線は優一の、それと絡み合い、やがて笑顔になった。
「きっと最初から」
深く深く息を吸い込む。次に大きく吐き出した。
「愛情がなくなった?」
「とんでもない。今も大好きよ」
「じゃあ、どうして」
「優一の人生に、私は必要じゃないから」
目を見開く彼に、言葉はない。
そう、私は必要じゃないの。優一には、もっと自由に生きて欲しい。
そして何より、優一の両親を苦しませて、尚、結婚する気にはなれない。
それでも今日まで、ずるずると引き止めてしまった。優一にとっても大事な時間。
「有難う。もう充分よ。私、ちゃんと笑ってるでしょ」
退院して一年。
もう一人でも大丈夫。私は優一がいなくても、生きていけるところまで強くなったよ。
煙草を灰皿に押し付けた後、優一が静かに泣いていた。。。
To be continued
うん。やっぱり、そう云うと思ってた。
私は、改めて優一に告げる。
「結婚できません」
「だから、どうして…」
優一は言葉が繋がらず、その後、絶句した。
居間には、私と優一しかいなかった。
私は、ジュース飲む? の乗りで、別れ話を切り出した。
だって今日は気分がいい。
お天気もいい。
親もいない。
最高のシチュエーションだと思わない!?
優一が煙草に火をつけようと箱を取る。そしてライターに火を点した。
「いつから決めてた、別れるって」
私の視線は優一の、それと絡み合い、やがて笑顔になった。
「きっと最初から」
深く深く息を吸い込む。次に大きく吐き出した。
「愛情がなくなった?」
「とんでもない。今も大好きよ」
「じゃあ、どうして」
「優一の人生に、私は必要じゃないから」
目を見開く彼に、言葉はない。
そう、私は必要じゃないの。優一には、もっと自由に生きて欲しい。
そして何より、優一の両親を苦しませて、尚、結婚する気にはなれない。
それでも今日まで、ずるずると引き止めてしまった。優一にとっても大事な時間。
「有難う。もう充分よ。私、ちゃんと笑ってるでしょ」
退院して一年。
もう一人でも大丈夫。私は優一がいなくても、生きていけるところまで強くなったよ。
煙草を灰皿に押し付けた後、優一が静かに泣いていた。。。
To be continued