天下御免のすっとこどっこい

自分が読み返して「楽しかった」と思えることを書き綴っています。

『源氏物語 浮舟』(1957年大映)長谷川一夫主演

2012年03月26日 | 時代劇(テレビ・映画)
『源氏物語 浮舟』(1957年大映)

監督 衣笠貞之助
出演
薫の君:長谷川一夫)
浮舟:山本富士子
中君:乙羽信子
匂宮:市川雷蔵

大君の墓参の帰りに出会った常陸国出身の姫・浮舟に一目ぼれした薫の君。
一方、皇子として自由奔放な生活をおくる匂宮も彼女を狙っていた。
薫の君一途な心に心打たれた浮舟。心で結ばれ、夫婦の契りを交わすが、心のみ。
匂宮の執拗な誘惑に恐れをなしていた彼女は薫の君に「心も身体もあなた様の…」と懇願するが、薫は「我慢しよう。その日がくるまで。」と頑なに拒むのだった。
帝より、官位と皇女を妻にするよう勅命?が下るが、薫の君は拒否。下人として浮舟と共に暮らそうと決めた矢先、匂宮が浮舟の寝所へ。とうとう結ばれてしまう。
そのあとに薫の君が浮舟の元へ。勝ち誇った匂宮。泣き崩れる浮舟。「心ではつなぐことができないのか。」と嘆く薫の君。
「橘の小島の色はかはらじをこのうき舟ぞゆくへ知られぬ」と薫の君へ歌を残し、宇治川へと向かう浮舟だった。


『源氏物語』なのでしょうが、ただ、実直な薫の君、プレイボーイな匂宮。早く結ばれたい浮舟の三角関係、男女恋模様といったお話だと思います。
ものすごくわかりやすいです。約2時間、あっという間でした。

美しく、且つ官能的なセリフが多く、ゾクッとしたシーンが多かったです。
匂宮と結ばれたあと、「あなたの言う通りになんでもしますと言ったじゃないか。」という匂宮に「心に悪魔が潜んでいたのでございます。」と答える浮舟。うーーん、と唸ってしまいました。

登場人物すべてお歯黒に麻呂眉?にはびっくりしました。
特に雷蔵さん、不気味。また、性格悪いのでさらに不気味。
長谷川一夫さんはもうセリフのひとつひとつがなよなよっとしていて、イメージぴったり。

結局浮舟はどうなったんだろうなあで終わっています。
それだけに、薫の君の哀れさが特に引き立っているように思いました。

牛車は後ろから乗って前から降りる、知りませんでした。
平安時代の装束や住居、楽器などなどほんと、勉強になりました。

源氏物語 浮舟 [DVD]
市川雷蔵
角川映画

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