天下御免のすっとこどっこい

自分が読み返して「楽しかった」と思えることを書き綴っています。

『好色一代男』市川雷蔵主演

2011年06月26日 | 時代劇(テレビ・映画)

8月の御園座で片岡愛之助さんの「好色一代男」が上演されます。 その予習として、見てみました。

好色一代男 [DVD]
若尾文子,中村玉緒,水谷良重,船越英二,市川雷蔵
角川書店

但馬屋の倅世之介は大の女好き。縁談もむちゃくちゃに壊し、「世の中は金や」という父親夢介に江戸の支店に修行へ行かされるも、路銀を女に使う始末。 とうとう父親に勘当され、寺に修行に行かされるが脱走して、女を求める旅に。 両親を相次いで亡くした世之介は遺産銀二万五千貫目(≒42万5千両≒400億)を相続。 夕霧太夫も我が物とするが、お上に目をつけられ財産没収。 仲間達と好色丸(よしいろまる)で女護島へ脱出をはかる。

落語の滑稽噺のように、ぽんぽんぽんっとテンポ良く進んでいきます。 人もあっけなく亡くなりますが、悲壮感もなにもありません。 漫画みたいな映画でした。

初めて観た雷蔵作品がこれになるとは思いもしませんでしたが、色気があって、美男さんなんですね。知りませんでした。 二代目鴈治郎さんがお父さん役で面白いですし、漁師の妾の役は中村玉緒さん。かわいいです。夕霧太夫の若尾文子さんはお色気すごいです。

印象的だったのが、「おなごは不思議な生き物や。男が弁天様や思て大事にしたら弁天様になるし、おにばばや思てあしろうたらおにばばになる。男の気持ち次第で弁天様にもおににもなるわ。」と言って、貧しい武家夫婦を励ます(?)世之介の台詞でした。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 6/19兵庫県立芸術文化センタ... | トップ | 『好色一代男』吉行淳之介訳 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

時代劇(テレビ・映画)」カテゴリの最新記事