小さな恋のメロディ
今回は、1971年制作の英国映画 小さな恋のメロディをご紹介させてください
監督:ワリス・フセイン
脚本:アラン・パーカー
キャスト
メロディ・パーキンス:トレイシーハイド
ダニエル・ラティマー:マークレスター
トム・オーンショー:ジャックワイルド
キャスティングが見事ですね↑これ以上は「あり得ない」感じです
あ ら す じ
ここからは結末にも触れますが、どうぞご容赦ください
小さな恋のメロディは、英国・ロンドンの公立学校を舞台にした
11歳の少年と少女のラブロマンスです
バレエの練習をしているメロディの姿を
ダニエルと同級生達はのぞき見をします
やがてダニエルとメロディは惹かれあい
お互いの気持ちを理解して、学校をサボって海水浴へ出かけます
そして2人は、結婚を固く決意します
大人達は反対し、やんちゃなトムとは
取っ組み合いのケンカにも発展します
しかし最後には
クラスメイト全員で2人の結婚式を挙げて祝福をします
神父さまは、もちろん仲直りをしたトムです
愛くるしいメロディと上品なダニエル、そしてやんちゃなトム
観ていて羨ましいほどのラブストーリーです
時が経ち、中学校で教わったことを私は思い出しました
英国のクラス/階級についてです
当時の英国では
パブの中が、パーテーション/壁で区切られていたそうです
(ブルーカラーとホワイトカラーのようです)
小さな恋のメロディは、英国のクラス/階級と関係があるのでは?
改めて私は考えました
メロディの家庭は、一般的な庶民クラスのように感じます
一方、ダニエルの家庭は豊かです
それに対して、トムの家庭はメロディよりも少し下がるような気がいたします
クラス全員で、2人の結婚式を挙げるということは
クラス/階級をなくしたい…
この様な、製作者のメッセージがあったのではないでしょうか?
そしてクラス/階級をなくすために必要な事は
「純粋に人を愛すること」かもしれません
こんな思いをさり気なくラブストーリーに託しているとしたら
なんて粋な計らいでしょう
小さな恋のメロディは、私にとって瑞々しくカッコイイ映画です