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ショートストーリー/月子のティーハウスを作成しております

やまたのおろちのお話し

2025年01月15日 | 童話・映画・音楽

 のお話し

今回は八岐大蛇/ヤマタノオロチのお話しをさせてください
古事記や日本書紀に登場するヤマタノオロチは
頭と尾が八つずつある巨大なヘビです
日本神話において最も恐ろしいとされている怪物です

あらすじ
アマテラスオオミカミの弟であるスサノオノミコトは高天原から
出雲の国の斐伊川/ひいがわ流域に天降ります
そこで老夫婦と娘のクシナダヒメに出会います

お話しを聞くと
ヤマタノオロチは、老夫婦の娘を1人ずつ食べていくという事です
今年は最後に残ったクシナダヒメが食べられます
スサノオノミコトはクシナダヒメと結婚をして
ヤマタノオロチ退治へと向かいます

老夫婦には強いお酒を造ってもらい
ヤマタノオロチに飲ませます
お酒に酔い眠ってしまったヤマタノオロチを
スサノオノミコトは十拳剣/とつかのつるぎで退治をします

ところがヤマタノオロチの尾を斬った時
とつかのつるぎの刃がこぼれてしまいます
すると中から素晴らしい剣が出て来ました

こちらの天叢雲剣/あめのむらくものつるぎを
スサノオノミコトはアマテラスオオミカミへ献上します
この剣は後に草薙の剣/くさなぎのつるぎと呼ばれ
三種の神器の1つとなりました

古事記では、肥河と記されている斐伊川は鮭/鱒が捕れる恵みの川です
また岸には穀物//麻が実る肥沃な土地があります
しかし時として洪水や氾濫を起こします
ヤマタノオロチは、荒れ狂う斐伊川の状態を示しているという説もあります

ヤマタノオロチって
キングギドラに似ておりませんか?

(キングギドラの原型とも言われております)
                                                                              (参考:島根県雲南市観光協会 うんなん旅ネット)

ご一読ありがとうございました

コメント (2)
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妖精 ふぇありぃ

2024年12月25日 | 童話・映画・音楽

妖精


(森のきのこです)

妖精/フェアリーに親しみを持っているのですが
私は詳しく知りませんでした
ぬりえの練習をしながら、フェアリーについて調べてみました

フェアリー
フェアリーはヨーロッパの物語や伝説に登場する
魔力や魔法を持つ存在です
蝶々やかげろうのような羽で空中を浮遊します
小さな可愛い女の子をイメージする方も多いと思います
また動物や植物に宿り、精霊に近い印象もあります
そしてフェアリーは日本語に訳すと仙女が近いようです

ケルト民族
フェアリーのお話しはケルト系民族に多いようです
アイルランド/スコットランド/ウェールズ
そしてブルターニュなどにケルト民族は散在しております
ケルト民話がイギリスへ入り
W.シェイクスピアの喜劇、真夏の夜の夢/妖精パックなどにも
影響を与えているそうです

ブリタニカ国際百科事典では
広くヨーロッパの民間信仰に近く
フェアリーは、魔力を持つ超自然的な存在とあります

新石器時代の先住民に関する記憶
キリスト教に対する異教の神々への信仰の名残り
死者の霊魂への信仰などが
歴史的背景として考えられているようです

森は多くの恵みを与えてくれます
山菜/キノコ/薬草/綺麗な水と空気
しかし深く分け入ると道にも迷います
すると自然への感謝や畏怖と共に
不思議な別世界があると考えたのかもしれません
ちょっと私は出会って見たい気持ちになりました

今回はフェアリーのお話しをさせて頂きました


(私はいるのでしょうか
                                                                           (参考:オーテピア高知図書館 子どもの本の読書会だより)

ご一読ありがとうございました

 



コメント (4)
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グリム童話 星の銀貨

2024年12月25日 | 童話・映画・音楽

グリム童話

今回はグリム童話/星の銀貨のお話しをさせてください
とても短い童話で
子どもの頃に私は読みました
改めて読み直し
いささか極端なストーリーに驚きながら
どういう意味なのだろうと考えました

 あらすじ
むかしむかし心のやさしい女の子がおりました
おとうさんもおかあさんも
また住むところも女の子にはありません
身につけたもの以外は、頂いた一切れのパンだけです
しかし女の子は神さまのお気持ちを信じておりました
そして一人ぼっちで女の子は野原を歩いて行きます

貧しい男がやって来て
なにか食べるものをおくれと言いました
女の子は自分の持っていたパンを与え
どうぞ神さまのお恵みがありますように…とお祈りを捧げました

今度は子どもが泣いております
頭が寒いのでかぶるものを頂戴と言いました
女の子は自分がかぶっていたずきんを子どもにあげました

それからも女の子はワンピースや肌着まで
身に着けているものを全て与えてしまいます
もう女の子には与えるものが何もありません
暗い森の中、空を見上げると満天の星空です

するとパラパラと星が落ちてきました
よく見るとそれは銀貨でした

いつの間にか女の子は清潔な肌着と服を身に着けておりました
銀貨を拾い集め、そのお金で女の子は一生豊かに暮らしました

女の子が救われて良かったと私は思いました
でもこのお話しは何を伝えたかったのでしょうか?
星の銀貨には色々なご意見があるようです
惜しみなく人に与えた結果、天に召されて女の子は幸せになった
良い行いをすると良い結果が帰って来る
どんなに貧しくても心まで貧しくしてはいけない

うんうん、どれも納得できます
そしてこの様に考えてみました
自分の持っている少しの時間を人のために使い
自分の持っている何かを困っている方に利用してもらう
細やかですが
こんな事を心がけたいと私は思いました
今回は星の銀貨のお話しをさせて頂きました


(レトロな感じがイイですね

ご一読ありがとうございました

コメント (6)
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小さな恋のメロディ

2024年10月24日 | 童話・映画・音楽

小さな恋の

今回は、1971年制作の英国映画 小さな恋のメロディをご紹介させてください

監督:ワリス・フセイン 
脚本:アラン・パーカー

キャスト
メロディ・パーキンス:トレイシーハイド
ダニエル・ラティマー:マークレスター
トム・オーンショー:ジャックワイルド

キャスティングが見事ですね↑これ以上は「あり得ない」感じです

あ ら す じ
ここからは結末にも触れますが、どうぞご容赦ください
小さな恋のメロディは、英国・ロンドンの公立学校を舞台にした
11歳の少年と少女のラブロマンスです

バレエの練習をしているメロディの姿を
ダニエルと同級生達はのぞき見をします

やがてダニエルとメロディは惹かれあい
お互いの気持ちを理解して、学校をサボって海水浴へ出かけます
そして2人は、結婚を固く決意します

大人達は反対し、やんちゃなトムとは
取っ組み合いのケンカにも発展します

しかし最後には
クラスメイト全員で2人の結婚式を挙げて祝福をします
神父さまは、もちろん仲直りをしたトムです

愛くるしいメロディと上品なダニエル、そしてやんちゃなトム
観ていて羨ましいほどのラブストーリーです

時が経ち、中学校で教わったことを私は思い出しました
英国のクラス/階級についてです
当時の英国では
パブの中が、パーテーション/壁で区切られていたそうです
(ブルーカラーとホワイトカラーのようです)

小さな恋のメロディは、英国のクラス/階級と関係があるのでは?
改めて私は考えました

メロディの家庭は、一般的な庶民クラスのように感じます
一方、ダニエルの家庭は豊かです
それに対して、トムの家庭はメロディよりも少し下がるような気がいたします

クラス全員で、2人の結婚式を挙げるということは
クラス/階級をなくしたい…

この様な、製作者のメッセージがあったのではないでしょうか?
そしてクラス/階級をなくすために必要な事は
「純粋に人を愛すること」かもしれません

こんな思いをさり気なくラブストーリーに託しているとしたら
なんて粋な計らいでしょう
小さな恋のメロディは、私にとって瑞々しくカッコイイ映画です


(ビージーズのメロディフェアも素敵です

コメント (6)
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幸福な王子

2024年10月24日 | 童話・映画・音楽

ご訪問ありがとうございます

今回はオスカーワイルド作
幸福な/の王子をご紹介させてください
とても有名な童話なので、ご存知の方も多いと思います

オスカーワイルド(1854-1900)は、アイルランド出身の小説家・劇作家です
代表作には、サロメやドリアングレイの肖像があります
こちらは、世紀末・耽美主義と形容されダークな感じが漂います
従って童話ながら
幸福な王子も深読みをされる方もいらっしゃるようです

あ ら す じ
不自由のない生活をしてきた王子は、町のシンボルとなります
剣にルビー・両目にサファイア、そしてボディは金箔で覆われております

そこへ越冬を目前に控えた1羽のつばめが現れます
身体を休めようとするつばめですが
王子の涙に気づき頼まれごとを引き受けます

王子に代わり、つばめは貧しい人々に
ルビーやサファイアを運んであげます
同時に王子の良心に気づき、つばめは力尽きるまで働きます

ところが心無い人の反応は…?

良い行いをした王子やつばめは
改めて称賛されると私は考えておりました
ところが
美しくなくなってしまった王子
最期まで寄り添ったつばめ

彼らには冷たい仕打ちが待っておりました
どうしてこんな事をされるのだろう?
人間の矛盾を含んだストーリーが、私には悲しく切なく感じられました

幸福な王子は、私にとって忘れることなく
また考えさせられる童話だと思いました

今回は「幸福な王子」をご紹介させて頂きました

 

ご一読ありがとうございました 

コメント (2)
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